2014年、インドのスタートアップが資金調達した金額が54億ドル以上に

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Image credit: Dinesh Cyanam / Flickr

ある業界報告によれば、2014年インドのスタートアップが資金調達した金額が54億ドル以上に上ることが明らかになった。これは、インドのEコマース業界に対するベンチャーキャピタルの強い関心によるものだ。

オンライン・ショッピング・モールの Snapdeal や Flipkart がこの流れを牽引した。Snapdeal は2011年にシリーズAラウンドで1,200万ドルしか調達しなかったが、今年は8億6,000万ドルを調達した。さらに驚くべきことに、Flipkart は今年、シリーズHラウンドに向けて、総額19.1億円を調達している。

これら2つのスタートアップが調達した資金だけでも、金額は30億ドル近くに上る。Flipkart の時価総額は110億ドルに上ると噂されており、インドのスタートアップ史上最も資金を調達した企業と言えるだろう。

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このほか、今年、インドのスタートアップ・シーンで注目すべき調達には、2.5億ドル以上を調達したオンデマンド・タクシー・サービスの Olacabs、1.5億ドルを調達したクラシファイド・サイトの Quikr、6,000万ドルを調達したレストラン・プラットフォームの Zomato などがある。

Blume Ventures の共同創業者でマネージング・ディレクターの Sanjay Nath 氏は、先月 e27 と行ったインタビューの中で、次のようにコメントしている。

今こそ、インドの時代だ。今日の新しいテックのロールモデルは、Flipkart、Inmobi、Snapdeal の創業者たち、Mu Sigma たちだ。今日のインドの起業家は、こういったロールモデルの人たちと、同じような学歴と業務経験を持っているのだから、説得力のある弱点に確信を持てば、それを解決することを敬遠しないようになるだろう。

この業界報告は、次のような指摘もしている。

ニューヨークの調査会社 CB Insights によると、ベンチャーキャピタルやプライベート・エクイティからの技術投資額において、今年度最終四半期、インドは中国を追い越すかもしれない。日本のソフトバンクは、インドで100億ドルに上る投資を発表しており、インドに対する投資総額は中国を上回ることが予想される。

一方、Forbes & Company のマネージング・ディレクターで CEO の Ashok Barat は、インドとビジネスをするにあたって、インド国外の人たちは忍耐を学ぶ必要があるだろうと述べている。先月の e27 とのインタビューの中で、彼は次のように述べている。

インドでビジネスをするのなら、短期的な利益リターンは期待すべきではない。インドは12億人もの人口がいる魅力的な市場であるが、非常に多くの事業者が競争をしており、そこで成功するのはたやすいことではない。

【via e27】@E27sg

【原文】

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