スタートアップの死因は「他殺ではなく自殺」ーーなぜ私達はダメな共同創業者を選んでしまうのか

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Image by Alan Levine

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スタートアップを始めると、立ち上げ期に共同創業者や立ち上げメンバーを迎い入れるシーンが訪れます。そんな共同創設者•立ち上げメンバー選びに関して面白い記事を見つけたのでご紹介します。記事では、ダメなビジネスパートナーを総じてジョーカーと呼んでいます(そのため以下名称をジョーカーに統一)。記事の中から、ジョーカを選んでしまう問題点を大きく3つ挙げました。

まず最初にジョーカーを雇う際、ジョーカーの欠点に気づきながらも雇ってしまうケース。 個人的な考えが人事判断に影響しているからで、友人の1人としてはいい関係だから、仕事の関係になっても必ず友好な関係を築ける、などという私的な考えがジョーカーとの関係を断ち切ることを困難にすると説明しています。

2つ目の問題点は、多くの人が、ジョーカーの経験やスキルが、将来的にやってくるであろう問題をカバーするほどの価値があると信じ込んでいること。このような、ある一部のポテンシャルだけを信じて採用する危険性を説いています。そのような場合、たとえ素晴らしい結果を一時残したとしても、それ以外の時間は常に問題を持ち込むだろうと指摘しています。

3つ目は、名声に惹かれてしまう点。テックコミュニティーやソーシャル上での名の通り具合を、そのままジョーカーの信頼度とすると失敗するそうです。このように名の通っている人材は、セルフプロモーションが上手い人で、経験やスキルが足りない人を雇うことがミスマッチにつながるとのこと。

私もサンフランシスコで投資家へインタビューしていると、チームの良さを重点的に見てスタートアップに投資するという方によく出会います。中でも最も印象的だったのが、「スタートアップの死因の多くは、他殺ではなく自殺」という言葉です。スタートアップが終わってしまう原因は、ライバルとの競争などの外的要因以上にチームの内側から壊れてしまうこと、という意味ですね。

この言葉からも、いかにアイデアやマーケットに可能性があったとしても、チームが悪ければ決してスタートアップは生き残れないということが学べます。これからスタートアップをする人は、ぜひこの記事で指摘されている点を気をつけてみるといいかもしれません。

Via Venturebeat

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