自動車のコネクタに挿して運転をモニター、アドバイスしてくれる「AKOLYT」、IndieGoGOに登場

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AKOLYT
フランスのスタートアップDrust社が、自動車の運転をモニターしてリアルタイムでフィードバックを行う「AKOLYT」という商品を開発している。このたび、IndieGoGoにて開発資金等を調達するキャンペーンを開始し、最低目標の30,000ユーロ(約400万円)の調達に成功した。

AKOLYT

AKOLYTは、自動車の故障診断コネクタに挿して使用するデバイスだ。自動車からの給電で動作するため、とりはずして充電する必要はない。

AKOLYT

自動車が走る際に、加速・減速、ブレーキなどのドライバーの運転をチェックする。ギアチェンジ、正確なアクセル、ブレーキなど、運転をよりよくするためのアドバイスを行ってくれるという。このアドバイスに従った適切な運転により、15~30%もの燃料の節約ができるという。

AKOLYT
運転データは、クラウド上に記録され、ランクやトロフィーを獲得していくようなしくみがあるという。他のドライバーと成績を比較したり、どれだけ運転が上達したか、どれだけガソリンを節約できたかなども、スマートフォンアプリの画面に表示されるようだ。Bluetoothで通信するようだが、スマートフォンが近くにないときも、ドライブデータは内臓のフラッシュメモリーに記録される。

また、運転開始前には、故障診断コネクタを通じた情報で、自動車の状態を診断、故障箇所がないかチェックしてくれる。

AKOLYT

さらに、運転中に事故や故障など急を要するトラブルを検知すると、緊急サービスや家族に自動で通知することができる機能も搭載しているようだ。

利用できる自動車は、2001年以降に製造されたガソリン車、2004年以降に製造されたディーゼル車。IndieGoGoで公開されているロードマップには、300万ユーロ調達できた際にアメリカの自動車に対応するとあるので、当面はヨーロッパの自動車のみの対応ではないかと思われる。

IndieGoGoのキャンペーンでは、現在79ユーロ以上の支援でAKOLYTを1つ手に入れることができる。(69ユーロのプランはすでに完売。)滞り無く製品化された場合は、2015年9月の出荷予定だという。

現在のところ、実際に動作するプロトタイプの動画等は公開されておらず、利用時のフィードバックがスマートフォンの画面表示だけになるのか、音声フィードバックがあるのかといった詳しい部分は不明。今後の情報が待たれる。

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