即日予約が可能なソーシャルシッティング「キッズライン」が日本に広めるベビーシッター文化

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KIDSLINE

共働き世帯が増えたことで、子どもの面倒を見るシッターさんへのニーズがいつにも増して高まっています。そのため、ここ数年で登場した家事代行サービスには、ベビーシッティングを提供するものも少なくありません。そんな中、シッターを専門とするソーシャルシッティングサービス「キッズライン(KIDSLINE)」がリリースされました。

Facebookの知り合いが使ったことがあるシッターさんがわかる

 

KIDSLINEのウェブサイト
KIDSLINEのウェブサイト

キッズラインは、育児サポートが必要な親と育児スキルを持つ女性を繋いでくれるプラットフォーム。登録するキッズサポーター(シッター)は、保育士やベビーシッター認定の有資格者、また元看護師や教師など育児スキルを持つ人たち。さらには、英語やダンスの教師など多彩な人材が登録しています。カラーズによる面談やお試しシッティングなどに合格した人だけが登録できます。

キッズラインの利用料金はというと、同社が業界最安値だと謳う時給1,000円〜。そもそも年会費がかかったり、時給3,000円も珍しくない他のサービスよりだいぶリーズナブル。また、事前面接などを繰り返す手間はなく、いいキッズサポーターを見つけるとオンラインで即日予約ができる利点もあります。さらには、申し込み、シッターの開始・終了通知、支払いまですべてがオンラインで完結します。

ソーシャルの力を活かすことで親の安心感を高める仕組みも。Facebook経由で会員登録をすると、Facebook上の知り合いが依頼したことがあるシッターを口コミや料金・資格の有無などで簡単に検索し、即日で予約することも可能です。

CEOは、自らも起業と子育ての両立を経験した経沢香保子さん

運営会社であるカラーズのCEOは、トレンダーズ創業者で最年少上場女性社長の経歴を持つ経沢香保子さん。出資者には、サイバーエージェント藤田晋氏や、DeNAファウンダーの川田尚吾氏、金田一少年の事件簿の原作者樹林伸氏。共同創業者でCTOは、700万DLの大ヒットアプリ漫画カメラ制作者であるCTO舩木俊介氏です。

30代で3回の出産と育児、会社の上場を両立しようと試行錯誤した経験を持つ経沢さん。ご自身のブログで、「保育園だけでは急な対応ができず、就職していなければ保育園にも入れず就職活動もできない」など、現状のあり方には「育児の困った」が溢れていると主張。そのソリューションの一つとして誕生したのがキッズラインだと言います。

実際にキッズラインを試してみたという私の友人の起業家ママは、「シッター面接をクリアしているから安心して任せられる」「英語、ピアノレッスンなど多彩なシッターがいて検索できる」といった利点に加えて、シッター時間が終わるとその日一日を子どもとどう過ごしたかのレポートがあるのも嬉しいと大満足の様子でした。

キッズラインは、子どもを人の手に預けることの罪悪感を払拭し、まだないに等しいシッター文化を日本にも広めていくことができるのか。「テクノロジーの力で、一人ひとりの女性が輝く社会を実現する」というミッションを掲げるカラーズが今後展開していく事業にも注目したいと思います。

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