AngelPrimeが、インドのIoT企業Nimble Wirelessに50万米ドルを出資

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  • Nimbleの製品は、運輸・物流、情報通信インフラ、グリーンエネルギー、医療・健康など、複数の業界に対応している。
  • 資金は新しい技術の開発、研究開発部門の拡大、そしてマーケティングに使われる予定だ。
  • Twitterは最近、AngelPrimeのポートフォリオ企業であるZipDialを買収した。
  • これはAngelPrimeにとって、IoT分野への初めての投資である。

バンガロールに拠点を置き、シードステージを対象としたベンチャーキャピタルファンドのAngelPrimeが、インドとアメリカに拠点を置くNimble Wirelessに50万米ドル出資した。Nimble WirelessはIoT(モノのインターネット)とM2M(マシーンツーマシーン)の技術に特化した企業である。

Nimble Wirelessは、今回調達した資金をさらなる成長に向けて新技術の開発、研究開発能力の拡充、マーケティングに使う予定だ。

2007年にSiva Sivakumar氏とNaveen Sabhapathy氏によって設立されたNimbleは、顧客が離れた場所にある資産にワイヤレスで接続し、その操作・管理をサポートしている。Nimbleが提供するのはM2Mシステム、接続対応ワイヤレス機器、クラウドベースのソフトウェアで、それらはセルラー方式、GPS、Bluetooth、Zigbeeの各技術に対応している。

Nimbleは非常に重要な産業用資産をクラウドに接続し、ワイヤレスセンサーを通してモニタリング、制御、その資産を管理する情報を収集している。同社は運輸、物流分野に使用される複数の車両、情報通信インフラ、グリーンエネルギー、ヘルスケア産業向けを対象にカスタマイズしたM2M/IoT製品を提供している。

「弊社は既に売上を計上し、利益を出しています。インドとアメリカで約100社の顧客を獲得しました。現在インドの低温倉庫の分野とアメリカの資産管理スペースの分野で非常に大きな成長機会を見出しています。この資金は現地の市場を開拓する助けとなります」とNimbleの共同設立者兼CEOのSivakumar氏はe27に語った。

「私たちはインドのIoT分野の企業に非常に大きな可能性を感じています。Nimble Wirelessはこの2年で飛躍的に成長している企業で、強いリーダーシップを持っています。チェンナイではテック系スタートアップの分野で相当数の起業家が出てきており、私たちは近い将来、さらに多くのスタートアップに積極的に投資しようと考えています」とAngelPrimeの業務執行役員であるShripati Acharya氏は述べた。

AngelPrimeはシリアルアントレプレナーのBala Parthasarathy氏、Sanjay Swamy氏及びAcharya氏たちが設立したバンガロール拠点のシードファンド兼インキュベーターである。このファンドはつい最近、前MakeMyTripのシニアエグゼクティブであったAmit Somani氏を同社のパートナーとして迎え入れた。AngelPrimeはZipDial(Twitterにより買収)、Ezetap、Smart Owner、Synup及びHackerEarthを含む約6社に投資をしている。

【via e27】 @E27sg
【原文】

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