プログラミング国家実現に向けて、BBCが100万人の子供たちに「micro-bit」コンピュータを配布

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「メイク・イット・デジタル」というプログラムの一環として、BBCは25社と提携して小さなコンピューターを開発し、イギリス国内の子供100万人に配布することを本日発表した(編集部注:原文掲載3月12日)。

GoogleやMicrosoft、Samsungといった会社と共同で、BBCは「Micro Bit」と呼ばれるコーディング機器を開発する。この機器はいたってシンプルな作りのコンピューターで、イギリス国内にいる11~12歳の子供たちに配布される。この機器の開発・配布には、子供たちに基礎的なコーディング技術を教え、ArduinoやKano、Raspberry Piといったさらに高度なプログラムハードウェアへとステップアップしていけるよう子供たちを後押しする目的がある。

かつてない規模で業界が団結し、何百万人に違いをもたらす。―これが、まさにBBCの全てです。BBCだけがパートナーを集め、国際舞台におけるイギリスの将来にとって野心的で重要なことを成し遂げることができるのです。(BBC事務局長Tony Hall氏)

BBCは1980年代初頭に「BBCミクロ」と呼ばれる同じようなガジェットを開発した。新しいガジェットはまだ開発中だが、BBCは秋までには用意ができると期待している。

Micro Bitは、BBCがイギリスの深刻なスキル不足と懸念している問題に取り組もうとする「メイク・イット・デジタル」プログラムの一環だ。「5年以内に140万人のデジタル技術者が必要だが、現在の教育システムではふさわしいスキルを持った人材を速いペースで確保できていない」とBBCは述べている。

そのため、BBCはバーミンガムで5000人の子供たちにデジタル技術を教える訓練プログラムを提供する予定だ。また、テレビやラジオ、オンラインを通じた放送番組を制作して、子供たちのプログラミング技術習得を後押ししようとしている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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