街の受け取りスポットで手軽にピックアップできる、都市型レシピ付き食材サービス「Home eat Home」

ベルリン発のレシピ付き食材サービス「Home eat Home」の専用ベンディングマシン
ベルリン発のレシピ付き食材サービス「Home eat Home」の専用ベンディングマシン

あらかじめ下ごしらえされた食材を使い、レシピに従って簡単に調理するだけで、作りたての料理をすぐ食べられる“レシピ付き食材宅配サービス”は、手間をかけずに手づくりの料理を楽しみたい消費者から人気を集め、米国では、「Blue Apron」、「Plated」、「HelloFresh」など、この分野のサービスが次々と誕生しています。

このトレンドは、欧州にも広がりはじめました。そのひとつが、2014年11月、独ベルリンでスタートした「Home eat Home(ホーム・イート・ホーム)」。

home eat home

エビとほうれん草のパスタ、豚肉のクリームソース添えなど、3〜4種類の週替わりメニューから選び、1〜2人分の食材とレシピをセットで購入できるサービスです。

Home eat Homeでは、多くの競合サービスが定期購入型モデルを導入するなか、購入ごとに課金するスタイルを採用しており、メニューあたりの価格は4.50ユーロ(約585円)から8ユーロ(約1,040円)となっています。

シンプルな紙袋で包装されたHome eat Homeのレシピ付き食材
シンプルな紙袋で包装されたHome eat Homeのレシピ付き食材

Home eat Homeは、カフェやコワーキングスペースなど、ベルリン市内15カ所に設置された受け取りスポットに商品をまとめて配送することで、宅配よりもシンプルで効率的、かつ、利用者にとってもフレキシブルな物流を実現しています。

具体的には、利用者が発注時に商品の受け取り場所を指定。オンラインで決済すると、パスワードが発行され、利用者は、これを使って、受け取り場所に設置されているベンディングマシンを解錠し、商品を受け取る流れとなっています。

また、Home eat Homeでは、受け取りスポットの拡充に向けて、クラウドソーシングの手法を応用。ウェブサイトを通じて、受け取りスポットの候補地を公募し、一般ユーザーからのオンライン投票で100以上の賛同を得られた場所から、順次、新たな受け取りスポットを増設していく方針です。

Home eat Homeは、利用のタイミングや頻度、受け取り場所を、利用者がフレキシブルに決められるのが利点。必要なときに必要な分だけ利用し、食事のバリエーションを増やすことができる点において、スーパーへ買い出しにいく時間のない“自炊派”から、ときには手づくり料理を食べたい“外食派”や“テイクアウト派”まで、多様なライフスタイルを持つ都市生活者のニーズに応えるサービスといえるでしょう。

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