旅行者おもてなしアプリ「Lifull TraveRing」が世界130ヶ国以上のApp Storeで提供開始

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Lifull-TraveRing  Lifull-TraveRing-app

日本政府観光局の発表によると、2014年に日本を訪れた外国人観光客の数は、過去最多の1,340万人だったそう。肌感覚でも、都内や国内旅行先で外国人に遭遇する頻度が増えている気がします。そんな旅行者と、現地で暮らす人を繋げてくれる旅行者おもてなしアプリが、3月4日にリリースされた「Lifull TraveRing」です。世界130カ国以上のApp Storeでダウンロードできます。

一つのアプリで、トラベラーとローカルのどちらにも

旅行先で現地の人間(ローカル)と旅行者(トラベラー)を繋げるサービスはこれまでもありましたが、Lifull TraveRingの特徴は、Facebookからプロフィールを登録すると、その一つのアカウントでトラベラーとローカルのどちらにもなれること。普段はローカルとして地元を訪れたトラベラーと交流し、旅をする時には旅行先のローカルと交流を楽しむことができます。

「トラベラーにはこれまでの旅では経験できないローカルと交流する楽しさを、ローカルには、特別なスキルや技術がなくても、日常の中でトラベラーをおもてなしする喜びを感じていただきたいです」

現在、トラベラーとローカル、どちらも同じほどの登録があると言います。こうした旅先の現地の人と交流する類いのアプリを聞くと、パッと海外旅行や外国人旅行者を想像しますが、Lifull TraveRingは国内に住むユーザー同士で使われるケースも。自分の地元の情報を提供したいと願うユーザーの登録が多く、特にサービスのリリースパーティを行った東京と京都を中心に利用者が増えています。

旅行が終わった後も続けられるコミュニケーション

サービスを開発するにあたっては、「簡単さ」と「安心」という2つの要素にこだわりました。例えば、ユーザーの利用開始のハードルを最小限に留めるよう、タップだけで趣味を選択できたり、有意義な交流ができた相手には、感謝の気持ちを「Thank U!」スタンプ一つで表現できるなど。受け取ったThank U!スタンプの数がプロフィールに表示されるため、一つの信頼の証としても機能します。

また、旅先で初めて会う相手と安心して交流できるような工夫も。Facebook認証を取り入れることでより身元が明らかなようにし、また一定数以上の友達がいないとアカウント登録できないよう制限するなどしています。他にも、トラブルがあった際などのためにブロック機能や報告機能などを用意し、安全面への配慮を徹底しました。

「旅行を通して世界中のつながりを創る」をコンセプトに掲げるTraveRingでは、旅行の前、最中はもちろんのこと、旅行が終わった後も、アプリ上で継続してコミュニケーションを楽しむことができます。トラベラーとして旅行先のローカルと交流し、そのローカルがトラベラーとして自分の住むエリアに旅行に来る時に、今度はローカルとしてもてなす、といった循環を育むことを目指します。

社内の海外研修で見つけた人生の目標

Lifull TraveRing 代表の秋山祐子さん
Lifull TraveRing 代表の秋山祐子さん

物件検索情報サイトHOME’Sを運営するネクストの100%子会社であるLifull TraveRingの代表 秋山祐子さん。秋山さんが、このアプリを開発したのは、2013年に社内の次世代リーダー育成プログラムの一環として海外研修に初の女性社員に抜擢されたことがきっかけでした。

海外研修の行き先は、人口がわずか550万人ほどのフィンランド。現地の企業や大学、行政機関を訪問する中で、一つの国が過去の経済危機を乗り越えて、今では様々なスタートアップが世界を相手に新しいサービスを提供し、前進する姿を目の当たりにしました。

「現地の皆さんと交流する中で感銘を受け、私は人生の目標を見出だすことができました。これから、Lifull TraveRingを通じて、トラベラーとローカルの交流を沢山生み出し、一人でも多くの方に旅行を通して人生が変わるような素晴らしい体験を提供したいと思っています。それを実現するために、サービスを大切に育てていきたいです」

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