「豊かな本体験を提供したい」−−ソーシャルブックアプリ「Stand」がリリース

Eguchi Shintaro by Eguchi Shintaro on 2015.3.17

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3月17日、読んだ本を紹介したり、コメントしたりできる本に特化したSNSアプリ「Stand」がリリースした。開発したのは、エンジニアの井上隆行氏だ。

ユーザは、アプリ内の機能であるバーコードリーダーで書籍のバーコードを読み取るか、検索で書籍タイトルを検索すれば、本を追加することができ、コメントを残して投稿する。投稿に対してユーザからLikeなどの評価がされる。また、アプリ内のユーザをフォローすれば、フォローしたユーザが投稿した本の情報がタイムラインのように流れてくる。TumblrやPinterestの本版、といったところだろうか。

「普段、ユーザがどんな本を読んでいるのかだけでなく、読んでみたいと思った本や、気になる本でもなんでも投稿していい。そうしたその人個人に紐付いた本体験をもとに、ユーザ同士でコミュニケーションが生まれたり、自分が知らなかった本との出会いが生まれるかもしれない」

IMG_4257ウェブサービスやiPhoneアプリなどを開発している井上氏は、普段から本を読んだり友人と本について語らうことが好きだという。そこで、横浜で開催された「これからの本屋講座」を受講し、Standのラフ企画をもちこみ、講座の講師でブックコーディネーターで下北沢にあるB&B書店を経営しているnumabooksの内沼晋太郎氏とともに企画をブラッシュアップを行ってきた。

 

アプリリリース前には、書店員や出版関係者らにテストユーザーとして使ってもらいながら、機能面やUIなどの修正を行ってきたという。

「基本的には、本について投稿し、ユーザが投稿したものを閲覧し、コメントするといった基本の仕組み以外はいれていません。あまり運営側でかっちり決めるよりも、使いながらユーザから自然発生的に生まれたり要望が強かったりする機能を追加していきながらサービスを良くしていきたい」

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3月15日には、「本のためのインターネット? Standとそのこれから」と題し、Standのテストユーザや本好きが集まり、Standの今後についての企画会議イベントも開催された。ゲストにいしたにまさき氏、武田俊氏、小田明志氏、井上氏と内沼氏

もちろん、ただの本アプリでは継続的には運営できない。マネタイズとしては実はさまざまな可能性がある。例えば、北海道にあるいわた書店が行っている1万円選書のように、ユーザの投稿した書籍情報などをもとに選書をしてプレゼントしたり、ユーザが投稿する書籍やコメントをもとに、選書能力をもとに人気のある個人や書店をフォーカスすることができる。特に、本そのものは再販制度のもとに値段が一律になっているため、どこで購入しても新刊は値段が同じだ。だからこそ、特定の書店を応援したり、馴染みのある本屋から本を買おうと思えるような仕組みがStandで作れるのではないだろうか。他にも、本を介してさまざまなコミュニケーションが取れるコミュニティ機能や、読書会、ブクブク交換などのイベントと連動した企画も行うことができる。

「マネタイズも含めて、さまざまな可能性を考慮しながら考えていく。まずはユーザに使ってもらいながら、どういった方向性があるのかを考えていきたい。本屋、出版業界においてこのアプリがどのような役割を果たすか、一緒に考えていきたい」

「まだ見ぬ本との出会いによって、その人の生活が豊かになるようなサービスを作っていきたい」と語る井上氏。ダウンロードはこちらから。

また、サービスリリースキャンペーンとして、友達を招待したら3冊の本が当たるキャンペーンも開始。本を選ぶのは、人気の本屋の店員がユーザの投稿をもとに選書する。第一回の選書キャンペーン企画では、アプリ開発のきっかけの一人でもある内沼晋太郎氏。メニューの友達招待から、LINEやFacebook、メールなどで招待することができる。

仕事やプライベート、その人の思い出や青春、どのようにして本と出会ったかなどによって人によってさまざまな価値を生む本。そんな本との付き合い方がちょっと変わるかもしれない。

Eguchi Shintaro

Eguchi Shintaro

ヒト、コト、モノをつなぐ編集者。ビジネスからデザイン、法律関係など分野を横断して動いています。THE BRIDGEでは、地方の起業家の取材や、ベンチャーに関わる法案や行政の動きなどを追いかけています。

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