「Tinder」を共同創業し、セクハラ訴訟を経て25歳で再出発した女性起業家のお話

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image via. Flickr
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<Pick Up> What its like to found a $750 million startup, go through a sexual-harassment lawsuit, and start all over by age-25

英語には、“Don’t shit where you eat”というフレーズがある。朝からお下品でごめんなさいね。今回の場合、「職場で恋愛するな」というような意味になるのだけれど、ジェットコースターのような人生を送る25歳の女性起業家の物語をピックアップしてみました。

Tinderの共同ファウンダーであるWhitney Wolfeさん。Tinderは、画面に表示される相手を右・左にスワイプすることで好き・嫌いを伝えて、両思いだとすぐに出会えるデートアプリ。創業は2012年で、現在の評価額は7億5000万ドル。

話がおかしくなり出したのは、彼のアプローチを受けて直属の上司とデートをするようになってから。最終的に、彼が乱暴になったため破局したのだけれど円満とは正反対の別れだった。彼女はTinderで働きづらくなり、やむなく辞めることに。静かに解決したかったと話す彼女の思いとは裏腹に、事態はセクハラ訴訟に。訴訟に勝った彼女は、Tinderの株式と100万ドル以上を手にした。

「話題作りのためにやったんだろう」とか「人の成功で儲けていい身分」なんで誹謗中傷を乗り越えて、彼女は早くも次のスタートアップにジョインした。2億5000万人のユーザーを抱える「Badoo」というデートサイトを開発するスタートアップで、彼らの次のプロジェクトは「Bumble」というアプリ。

デートアプリという意味ではTinderの競合で、「男性が最初に声をかけるべきなんて古い」という考え方のもと、相手へのアプローチは女性からのみできる仕組み。新しい相手に対して、返信するかどうかを24時間以内に決めなきゃいけない。最近、デート系サービスに関しては女性に主導権を与えるようなものが増えているけれど、リリース後1ヶ月のダウンロードは10万件とTinderの初期の数値を上回ってるのだとか。

彼女は、Tinderは結局マッチングに至っていないと以前から感じていた課題を指摘。というのも、スワイプでマッチが成立する数は確かに多い。でも、仮に100人とマッチしたとしても、男性にしてみると全員とチャットで話すのは面倒だし、女性も自分からメッセージを送りにくい。結局、どちらも話しかけずに終わるデッドエンドなマッチになる。Bumbleに関しては、マッチの60%が実際に会話に行き着いているそう。

この女性起業家の経験は決して日常茶飯事ではないから共感しづらいかもしれないけれど、自分が信じるものを信じてめげずに闘う姿勢には見習いたいものがあるね。

via. Business Insider

 

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