世界13人目のレゴ社認定プロビルダー三井淳平氏が開発:1つのレゴセットを組み換えて何通りでも遊べるアプリ「PlusL」

by Yukari Mitsuhashi Yukari Mitsuhashi on 2015.3.12

PlusL

先日、たまたま見つけたのが、パーツを組み立てて作る女の子向けの玩具「Goldiebox」を立ち上げたファウンダーのTEDのトーク。ちょっと古い昨年6月の記事によると、アメリカとカナダで1,100店を越える小売り店鋪で販売されているのだとか。この玩具への反響からもわかるように、組み立てて遊ぶ玩具は決して男の子のものだけはなく、女の子も楽しめるもの。

性別関係なく遊べる玩具の代表例といえば、レゴ。子どもの頃、弟と一緒にお城を作ったりして遊んだ記憶があります。楽しかった。でも、レゴが本当に素晴らしいのは、子どもだけじゃなく、大人も存分に楽しめることじゃないでしょうか。

車専用のセットが「動物」や「変形ロボ」に

そんなレゴをもっと楽しむために開発されたアプリが、「PlusL(プラスエル)」(iOSAndroid)です。持っているレゴセットを使って、全く違うものを組み立てることができるアプリ。例えば、本来は車専用のセットであっても、PlusLには同じセットを使って作れる「動物」や「変形ロボ」の組み方が掲載されているため遊び方の幅がぐんと広がります。無料のモデルと、1つ100円でダウンロードできる有料モデルがあるそう。

使い方は簡単な3ステップ。

1.アプリ内で自分の持っているレゴセットを選ぶ
2.表示された組み換えモデル一覧から、好きなものを選んでダウンロード
3.組み方の手順通りにブロックを組み立てる

親子でレゴブロックを楽しみたい人、また趣味でレゴを楽しみたい大人をターゲットに開発されたアプリ PlusL。アプリを開発したのは、世界で13人目、またアジアで初めてレゴ社認定のプロビルダーになった三井淳平さん。プロビルダーとは、レゴ社の社員ではないけれど、レゴ社が信頼できるビジネスパートナーとして公式に認められている人のこと。レゴ認定の名のもとに、企業とタイアップした作品制作やイベント実施など様々な活動を行っています。

大学生の時にタイで開催されたレゴイベントに携わったことがある三井さん。その際にデンマークのレゴ本社の人からレゴ認定プロビルダーについて聞き、その後、書類選考や面接、プレゼンなど2年間にわたるプロセスを経て日本人初のレゴ認定プロビルダーに選出されました。

親御さんの悩みの解決策として「組み換えモデル」に着目

PlusL-animals  PlusL-brown-set

親子向けのレゴ教室を開催する度に、「レゴのセットを子どもに買ったけれど、組立説明書のまま組んで終わってしまった」「子どもに何か作ってほしいとせがまれたけれど、何を作れば良いかわからない」という親御さんの声が聞かれました。一方で、大人のレゴファンの中では、昔から「組み換えモデル」というジャンルの楽しみ方が存在します。一つのセットに入っているパーツだけを使って、オフィシャルのパッケージにはないモデルを自分たちで考えて作品をネット上で披露する文化のこと。

「レゴをもっと楽しみたいけれど方法がわからないと困っている親御さんと、組み換えモデルという楽しみ方を結びつけではどうだろうと考えました。料理のレシピを見るように、簡単に組み換えモデルの組み方を見ることができれば、今まで以上にレゴブロックを楽しんでもらえるのではないかと考えてPlusLを開発しました」

PlusLを開発する上での最大のこだわりは、レゴセット一つのパーツだけで作れるモデルだけに絞って紹介すること。誰もがたくさんのレゴを持っているわけではないため、一つのセットしか持っていない人でも楽しく遊べるように工夫しています。また、組み換えて作るモデルの見た目がかっこいいだけでなく、「組みやすさ」にもこだわりました。

「アプリで使用しているセットは2,000円前後で買えるものばかりです。PlusLのモデルを気に入って、それがきっかけでセットを手に取ってもらえれば嬉しいです。レゴブロックは、幅広い年齢層の方々が楽しむ玩具なので、PlusLも子どもから大人までに楽しんでもらえるように考えました」

完成したものを「崩す」ことで生まれる新たな楽しみ

現在、PlusLはレゴ非公式のアプリですが、既にレゴ社にユーザーイノベーションの一つとして注目されています。ユーザーイノベーションとはレゴ社のイノベーション手法の一種で、社外の一般ユーザーのアイディアを取り入れて製品開発を行うもの。PlusLに関しても、レゴ社外のレゴファンが主体となって開発し、ムーヴメントを起こしていきたいと話します。

私の小学生の甥っ子も大のレゴファン。最近では、ナノブロックの姫路城をあっという間に完成させていました。でも、せっかく色んなパーツがあるのに決まったものしか作れないのは何とももったいない。レゴを楽しむ上で、三井さんご自身が普段からやっていることがあると言います。

「完成したものを飾っておくのも楽しいですが、新しい作品に挑戦するために「崩す」ことが大事です。同じ種類のレゴブロック(2×4ポッチの基本ブロック)6個の組み合わせは約9億通りあると言われており、20個のブロックがあれば、その組み合わせ方は無限大です。次に組む時にはまた新しい組み合わせの発見があり、今まで以上にレゴブロックを楽しめると思います」

現在、PlusLのアプリに参加するのは限られた数のレゴビルダーですが、今後は「組み換え」が得意な世界中のビルダーからアイディアを募集していく予定です。既に、アメリカやチェコのビルダーの作品が追加される予定です。

「将来的には、もっと敷居を下げて、ライトユーザーや子どもたちが考えた「組み換えモデル」についても気軽に投稿できるような仕組みを作り、ユーザー参加型のコンテンツとして育てていきたいです」

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