農業スタートアップのアグリメディアが、栽培アドバイザーによるサポート付き自宅菜園サービス「おうち畑」をローンチ

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アグリメディアは、都市生活者向けの家庭菜園サービス「シェア畑」で知られる農業スタートアップだ。同社は今週、消費者が自宅で簡単に家庭菜園を始めることができるサービス「おうち畑」を開始した。おうち畑に契約すると、プランター、土、肥料、支柱、種・苗など野菜づくりに必要なものが自宅に届けられ、LINE や Skype を通じて栽培アドバイザーのサポートを受けることができる。入会金は5,000円、月額料金はプランターの数に応じて4,000円から。果菜類が年に2回、葉物類が年に4回、種や苗が届けられる。

アグリメディアでは首都圏で37箇所のシェア畑を展開しているが、おうち畑は近くにシェア畑のない消費者の野菜を自ら栽培したいというニーズを取り込むものだ。時間の無いユーザに野菜づくりを手軽に始める環境を提供し、収穫の楽しみを提供するとともに、農業や食に対する関心を高めることを意図している。

アグリメディアは今年1月に開催されたカルチャー・コンビニエンス・クラブ(CCC)が展開するインキュベーション・プログラム「T-Venture Program」の第1回バッチの公開審査会で優勝している。CCC が運営する TSUTAYA は、店舗が近くに無かったり、店舗に出向く時間が無かったりする消費者のニーズを補完する手段として、宅配サービスの TSUTAYA DISCAS を開始したことが知られている。おうち畑は、TSUTAYA のビジネスモデルを野菜づくりに応用したものと捉えることもできるだろう。

アグリメディアの既存サービス「シェア畑」には7,000名のユーザがいるが(2015年4月現在)、新たにおうち畑で初年度3,000名のユーザ獲得、1.4億円の売上確保を目指す。同社はこれまでにシェア畑のほか、農業体験イベント「ノウジョウシェア」、食と農のエンターテイメント施設「朝採れファーム」、農地維持管理事業「草刈くん」などを運営しているが、年内に新サービスを複数ローンチする計画を明らかにしている。

アグリメディアは2011年4月に設立、これまでにみずほキャピタル、三菱 UFJ キャピタル、個人投資家らから資金調達している。

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