AR(拡張現実)とVR(仮想現実)市場が2020年までに1500億米ドルまで成長見込み

by Dean Takahashi Dean Takahashi on 2015.4.15

Above: Adtile VR, showing a virtual world Image Credit: Adtile
上:仮想世界を映し出すAdtileのVR
Image Credit: Adtile

AR(拡張現実)とVR(仮想現実)市場は、まだ軌道に乗ってはない。しかし、両市場を合わせた市場規模は2020年までに1500億米ドルに達するとコンサルタント会社、Digi-Capitalは見ている

Digi-Capitalの業務執行取締役、Tim Merel氏は、仮想情報をメガネに重ねることで現実世界を新たな方法で見る事ができるARは、ゴーグルでユーザを仮想世界に熱中させ、またその市場規模は、VRの4倍の1200億米ドルに達すると見ている。またMerel氏は、VR分野も特定分野向けに留まらずその市場規模は2020年までに300億米ドルに達すると見ている。また2016年には、その市場規模は数十億米ドルに達すると見ている。

「VR(仮想現実)とAR(拡張現実)に期待しています。Google Glassが開発され、Facebookが20億米ドルをOculusに、Googleは5億4200万米ドルをMagic Leapに投資しました。Microsoftの楽しいHoloLensは言うまでもありません」とMerel氏は述べた。「いま、実に驚くほどの初期段階のプラットフォームやアプリがありますが、2015年のVR/ARは、iPhone登場前のスマートフォン市場のように思えます。私たちはかつてSteve Jobs氏が “それからもう1つ……” と言って、誰もが “まさに、そこがマーケットが向かって行くところだ” と感じたような台詞を、また誰かが言ってくれるのを待っているのです」

Merel氏は、「VR/AR市場の純粋な定量分析は難しいこと、それは分析すべき実績が十分ないのが理由であること」を認識している。 しかし彼は、新たな市場が成長し、テクノロジーが来年開花すれば、既存市場を揺るがしてしまうほどVR/ARは人を惹きつけるものであると信じている。

「VRとARのヘッドセットはともに、ステレオの3D高解像度ビデオ・オーディオを提供してくれますが、両者には大きな違いがあります。VRは閉じていて、完全にその世界に浸れるのに対し、ARはオープンで、その世界に入れるのは一部分、周りを見回すことができます。VRがユーザをバーチャルな世界に完全に引き込ませるのに対し、ARはバーチャルなものをユーザの現実世界にもたらして、それを拡張するのです」とMerel氏は述べた。

「たいした違いはないのではないかと思う方もおられるかもしれませんが、この違いはARに、VRとの比較だけでなくスマートフォンやタブレット市場全体との比較でも優位性をもたらす可能性があるのです。Apple、Google、Microsoft、Facebookその他の企業にとって、大きな意味があるのです。」

Merel氏によると、VRはゲームや3D映画に最適であるという。ただし、彼はこれを主にリビングやオフィス、座って行う体験と見ている。密閉性の強いヘッドセットを装着して街を歩くと、何かにぶつかってしまうかもしれないからだ。

Above: Augmented reality is expected to outpace virtual reality growth. Image Credit: Digi-Capital
上:成長度において、ARはVRを上回ると予想される。
Image Credit: Digi-Capital

彼の予想では、この技術は何千万というゲームコンソール、パソコン、オンラインゲームのファンのほか、2D映画より3D映画を好む人を惹きつけるという。VRはこのほか、企業、医療、軍隊、教育の各現場でニッチ市場となるだろう。

他方、ARはゲームで楽しめるかもしれないが、本当に没頭しなくてはいけないとき、その楽しさはVRに及ばない。

「ただ、そうしたゲーマーにとって弱点となりうる点は、何億というユーザが持つ携帯電話と同じ役割を私たちの生活で果たす潜在性をARが持っているという理由でもあるのです。どこでも身につけられますし、どのような動きもできます。VRが顔に専用マシンを装着するのに対し(Oculusの場合)、ARは透明な携帯電話をつけるイメージです(Magic Leap, HoloLens)」とMerel氏は述べた。

ARはあらゆる業界でモバイルと同じような役割が果たせるほか、これまで誰も考えなかったようなユーザのもてなしができると彼は述べた。eコマース、音声通話、ウェブ閲覧、映画、テレビストリーミング、企業向けアプリ、広告、消費向けアプリ、ゲーム、テーマパークでの乗り物での利用を彼は考えている。

「企業向けVRでは相当の収入が得られますが、ARから得られるのはそれ以上だと思っています。ARが対処できる市場はスマートフォン・タブレット市場に近いと考えます。ARには何億ものユーザがおり、ハードウェアの価格はスマートフォンやタブレットのようになります。これにより、デバイス市場でハードウェア収入がもたらされるのです。」

Merel氏は今後、技術的な問題と社会的な問題(プライバシー)の両方が解決されなくてはならないと述べた。

先頭をゆく企業についてMerel氏は、「Facebookは早い段階でOculusに投資したことでVRでは勝利を収めるでしょうが、 大きな意味でのAR市場の問題に応えることはできないでしょう。GoogleはGlassから学び、賢明にもMagic Leapに投資しました。 HoloLensのおかげでMicrosoftはこの十数年間でAppleによって失われた栄光を取り戻すことができるでしょう。ではAppleはどうか? 拡張された “それからもう1つ……” を早く見たいものです」と述べた。

bove: AR/VR forecast to be $150B market by 2020, according to Digi-Capital Image Credit: Digi-Capital
上:2020年までにARとVRの市場規模は1500億ドルになるとDigi-Capitalは予想する。
Image Credit: Digi-Capital

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------