ディープリンク「Circuit」のフクロウラボが資金調達、アプリ内リンクが設定できるSDKの配布も開始へ

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ディープリンク「Circuit」を提供するフクロウラボは4月6日、同サービスの正式版提供を発表した。また、同時にB Dash Venturesを引受先とする第三者割当増資の実施についても公開している。調達した金額や払込日などの詳細は非公開。

ディープリンクソリューションの「Circuit」については以前、β版の提供開始時に詳しく書かせてもらった。少しおさらいすると、ウェブにある「リンク」をアプリでも実現したもので、例えばウェブサイトからアプリ内の特定コンテンツを「リンク指定」して直接遷移させることができるようになる。

参考記事:ウェブとアプリの境目をなくすグロースツール「Circuit」β公開ーースマホ時代の「改善」を実現

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これにより、ウェブとアプリ、アプリとアプリという境目が曖昧になり、購入やダウンロードなどのコンバージョンさせたいポイントでユーザーをよりスムーズに移動させることができるようになる。一方でアプリ内にリンクを指定する作業が手間となり、またメンテナンスなどの運用面からも、有益と分かりながら敬遠されてきた背景があった。

今回、正式版の提供にあたり、フクロウラボでは、少し提供方法に変化を付けることにしているという。β版提供時、ウェブ側にJsを組み込むことで、別途設定したアプリ内ディープリンクを指定できるものだったが、想定よりもアプリ内ディープリンクに対応するアプリ事業者が少なく、普及に問題があったそうなのだ。

「アクセスベースで日米の上位200サービスぐらいを調べたら、米国でディープリンク対応しているアプリが28%あったのに対し、日本はたったの3%だったんです」(清水氏)。

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そこで、今回の正式版ではアプリ向けにSDKを用意し、専用のコンパネからディープリンクを設定し組み込めるようにした。これによりURL定義を短時間で完了させることができる。現在はフリープランのみの提供で、SDKの利用は10億リクエストを上限に無料で利用できる。

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