Facebookは本日、2014年から6ヶ国でサービスを展開しているInternet.orgアプリをフィリピンでも利用できるようになることを発表した(編集部注:原文掲載3月18日)。
このアプリによって携帯電話利用者は教育、健康、求人、コミュニケーション、情報、ニュースに関する基本的なインターネットサービスを受けることができる。
つまり、これからはフィリピンの人たちもWikipediaから情報収集する、最新ニュースをInquirerで読む、Accuweather で天気をチェックする、Jobstreet で仕事探しをする、Facebookで友達と連絡を取り合うといったことがデータ料金を気にせずできるようになるということだ。ただこれはFacebookが選択した一連のサイトのみに限定される。
FacebookはInternet.orgを通して、インターネットが普及していない世界の3分の2の国に対して同サービスを提供したいと考えており、世界中の通信会社と提携している。同サービスを導入する国としては7ヶ国目で、東南アジアとしては初となるフィリピンで今回、Facebookはフィリピンの通信大手 PLDT 傘下のモバイル部門で6900万人の利用者を誇るSmart Communicationsと提携した。
「当社は世界中の通信企業やコンテンツパートナー、政府と共に、人々が知識経済に参加できない原因となっている障壁をなくすよう活動しています。フィリピンにInternet.orgを導入して多くの人がインターネットにアクセスできることで、新しいアイデアがどんどん生まれることに期待しています」とFacebookのグローバルオペレーターパートナーシップ部門ディレクターであるMarkku Makelainen氏は述べている。
Internet.orgはフィリピン以外にもコロンビア、ガーナ、タンザニア、ケニア、インド、ザンビアでサービスをローンチしている。
デジタル社会を世界中に届ける
この試みの初期段階では、フィリピンの人たちはInternet.orgアプリを使って24の様々なウェブサイトへ無料アクセスできる。
Google Play Storeからこのアプリをダウンロードするか、9999に「INTERNET」とSMS送信すれば入手可能だ。
Smart Communications によれば、Facebookとの提携は同社の目指すデジタル社会の普及という取り組みに合致しているという。Smartは2011年時点からこの計画をうたった広告を数多く出してきた。最近の広告では、利用者に1日当たり無料で30MB分のインターネット使用量を提供するキャンペーンを2014年9月に発表した。
The Internet and Mobile Marketing Association of the Philippinesによると、2014年半ば時点では、フィリピンの全人口のたった38%しかインターネットが利用できる状況になかったという。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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