2,000組の働くママを支援する「はたらくママのための育児タクシー」が東京と大阪で始動

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Mama-Taxi

Uberが2020年までに女性100万人の雇用を掲げていたり、Intelがゲーム産業における女性従業員を今後10年のあいだで倍増させることを発表するなど、世界中のあらゆる産業で、女性の積極雇用が声高に叫ばれています。世界経済フォーラム(ダボス会議)が毎年公表する「世界男女格差レポート」の2014年版では、日本の男女格差指数は142ヶ国中104位という低水準に留まっています。

本日、世界経済フォーラムによってによって組織されるグローバルシェイパーズコミュニティ・東京ハブは世界情勢を良くするために様々な観点からプロジェクトを始動していますが、今回フォーカスを当てたのは「子育てをしながら働く女性」への支援です。本プロジェクトは、2020年までに全世界で500万人の経済的なエンパワーメントを後押しするコカ・コーラ カンパニーの慈善事業部門であるコカ・コーラ財団からの支援を受けて実現しました。

ママタクシー認定ドライバーがもたらす安心感

4月15日をから東京と大阪で展開される「はたらくママのための育児タクシー」は、スマホ用タクシー配車アプリのインストールと利用者情報の登録によって、「ママタクシー」が利用できるというもの。東京23区では「日本交通タクシー配車」アプリ、また大阪市内では「Hailo(ヘイロー)」を使ってタクシーを使うことで、ママタクシーを呼び出すことが可能です。

初回の乗車では、東京と大阪で計2000組に1,500円分の割引クーポンが配布されます。このクーポンは対象エリアの保育所や子育て支援施設での配布に限定することで、はたらくママにクーポンが届く仕組み。運転手は全員、本プロジェクトの意図やマニュアルなどを理解した上で「ママタクシー認定ドライバー」に指定された人ばかりなため、ママは安心して利用することができます。

はたらくママがタクシー利用に抱える不安を解消

様々なアンケートを実施した結果、はたらくママが小さな子どもを連れての移動、特に公共交通機関の利用に対して不安を抱えていることが判明しました。タクシーの利便性は十便認識するものの、実際には はたらくママによる生活交通手段としては利用されていないのが現状です。

タクシー利用に際して はたらくママが抱える不安は大きく2つ。まずは、他の交通手段に比べて乗り馴れず、また過去のネガティブな経験などタクシーに対するマイナスなイメージがあること。そしてお財布事情。「はたらくママのための育児タクシー」は、信頼のおけるタクシー事業者とパートナーシップを組み、ドライバーの認識や教育を含めて取り組むことでママによるタクシー利用のハードルの敷居を下げています。

まずは2,000組のはたらくママを応援することで、男女共同参画社会の一助となることを目指す今回のプロジェクト。はたらくママのための育児タクシーの利用方法は、ママタクシー特設サイトで参照できます。

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