ナビタイムジャパン、akippaや軒先と業務提携しカーナビアプリ上でリアルタイムな駐車場予約を実現

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シェアリングエコノミーを推進するために、大手企業とスタートアップが積極的なタッグを組み始めた。

ナビタイムジャパン社は、同社が運営するカーナビアプリ『カーナビタイム』『NAVITIMEドライブサポーター』などのナビゲーションサービスで、駐車場のシェアリングサービスを提供するakippa軒先パーキングの駐車場の検索が可能になる。つまり、大手ナビゲーションサービスがシェアリングエコノミーを運営する二社と事業連携を図ったのだ。

この機能、昨日4月27日からスタートしている。カーナビタイムやNAVITIMEドライブサポーターを立ち上げると、駐車場の検索画面や地図上からakippaや軒先パーキングで利用可能な駐車場の予約状況やリアルタイムな空席情報の確認、その場の予約による利用などを申し込むことができる。

カーナビアプリ内の表示例
カーナビアプリ内の表示例

もちろん、現在地から予約した駐車場あでのルートも確認できる。(目的地までのナビゲーションは、『NAVITIMEドライブサポーター』のプレミアムコース(有料)への登録が必要。)

従来まであったコインパーキングなど通常の駐車場と予約制駐車場が一つのサービス内で検索できるようになるため、駐車場の混雑状況や利用目的に合わせて、より最適な駐車場を選ぶことが可能になる。

今回の提携の狙いとして、「5月の大型連休であるゴールデンウィークや夏休みとった行楽シーズンを前に、利用者の増加を図りユーザのアクティブ率や利用シーンを増やす」(akippa代表取締役社長、金谷元気氏)ものだったり、「これまで自社サイトでの集客をメインとしていてが、ナビゲーションサービスに駐車場情報が表示されることで、これまでリーチできていなかった層にリーチでき、出先でいままさに駐車場を探している人たちに利用していただく」(軒先代表取締役社長、西浦明子氏)といった狙いが二社にはあるという。

また、今回の事業提携は、ナビタイムジャパン側からそれぞれに提案されたものだという。

「ナビタイムさんには軒先パーキングのリリース前である2012年秋頃に一度弊社から協業の打診をさせていただいたことがありましたが、サービスローンチ前ということもあり可能性が未知数ということで一旦見送られました。しかし、昨年2014年末に再度先方よりコンタクトがあり、今回の提携に至りました」(西浦氏)

「今回の提携は、ナビタイムさんから直接お声がけいただき、一番アクセスが集まるGW前には提携が整えるように進めてきました」(金谷氏)

2012年頃は、まだまだシェアリングエコノミーという言葉自体も浸透していなかったが、UberやAirbnbなどの海外勢の日本進出などさまざまなプレイヤーの参入によって市場全体が活性化し、ユーザニーズの盛り上がりを後押ししたものであることと言える。

同時に、オリンピックも含めて観光に力を入れていきたいという社会全体のニーズと、そこにビジネスチャンスを見出している企業にとって、よりよいサービスを提供するためにも、こうして積極的に大企業とベンチャーが提携していくことに意味を見出していることと言えるだろう。

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