海外在住の日本人が現地ならではの体験を企画・案内する「タビチケット」ーー女性共同ファウンダーにインタビュー

by Yukari Mitsuhashi Yukari Mitsuhashi on 2015.4.29

旅先でのスペシャルな体験を売買できるWebサービス「TABITICKET」
旅先でのスペシャルな体験を売買できるWebサービス「TABITICKET」

せっかく海外旅行に出かけたのに、ガイドブックに掲載されている有名観光地を訪れるだけで終わってしまう。ちょっと普段と違うことをしようとすると色々リサーチする時間が必要だし、現地ならではの情報は外国語で書かれているから言葉の壁もある。そんな旅先における「もったいない」を解決してくれるのが、Colorful Seaが運営する「TABITICKET(タビチケット)」です。

海外在住の日本人が現地ならではの体験を案内

タビチケットで提供する体験のイメージ
タビチケットで提供する体験のイメージ

現在、事前登録受付中のタビチケットは、旅行先に住んでいる日本人に、現地ならではの体験を案内してもらえるサービスです。体験の企画も、実際に案内してくれるのも日本人だから言語の壁もなく、気持ち的にも安心して利用することができます。

6月のリリース時点では8割を海外の体験が占める予定ですが、日本国内各地のホストも登録しているとのこと。バルセロナで「現地の人とサッカー交流&BBQ」を楽しめるチケットや、パリの「ソムリエと一緒にワインを飲み比べディナー」、シリコンバレーの「スタートアップ企業見学」など、タビチケットならではのユニークな体験を集めて行く予定です。

タビチケットが想定するホストは、現地に移住した人に加え、ワーホリや留学で海外に住んでいる人、また駐在員の奥さんなどです。日本に住んでいた頃に比べると時間に余裕があり、空き時間を有効活用することで彼らがより充実した毎日を送ることにも貢献します。また、シェフ、起業家、セミプロサーファー、カメラマンなど多岐にわたるプロフェッショナルをホストに取り込むことで、面白い体験を揃えることに力を入れています。

体験の価格帯は、数千円のものから宿泊費などを含む数万円に及ぶものまで。タビチケットには、体験の予約成立時に、ホストとゲスト双方からマージンが入る仕組みです。オープンまでに50件の体験を取り扱うことを目指しています。

2人の女性ファウンダーは大学時代の親友

TABITICKETの共同ファウンダー 矢野亜希子さん(左)と坂巻渚さん(右)

現在、2人の共同ファウンダー 坂巻渚さんと矢野亜希子さん、そして外部エンジニアの3名で運営するタビチケット。坂巻さんと矢野さんは、東京外国語大学時代の同級生。坂巻さんはオーストラリアに、矢野さんはフランスに留学や仕事を通じて在住していました。

シドニーに住んでいた当時、大勢の日本人観光客がガイドブックの中の世界だけに留まり、現地の本当の良さを知らずに帰って行く姿を何度と見てきました。でも、友人などが遊びに来た際に普段自分たちが遊びに行っているような場所に連れていくとすごく喜んでもらえる。こんな状況にヒントを得て、タビチケットの立ち上げに至りました。

「大学卒業後、まずはビジネスの経験を積みたいと日本でサイバーエージェントに入社しました。ベンチャースピリット溢れる会社で、志の高い仲間と仕事をするうちに気持ちが高まって来て。起業やノマドワーク関連の本などにもとても影響を受けました。その後シドニーでメディア作りの経験をつみ、帰国のタイミングで矢野にタビチケットの案を話したところ、一緒に挑戦することになりました」

「私は旅行関係や海外の人と携わる仕事をしていました。常々、何か他の人がやっていないことをやりたいと思っていたので坂巻から話を聞いて、クリエイティブだしチャレンジしてみたい!と思いました。起業することへの抵抗はなかったんですが、実際に起業してみると初めてなこと続きで。でも、坂巻とだから乗り越えられています」

3年後にはユーザー数15万人と5,000件の体験登録

旅関連のサービスは他にもいくつもありますが、ホストによる体験や企画登録時に審査を設けているものがほとんど。タビチケットでは敢えてその審査のステップを取り除くことで、より多くの人がホスト登録できるようにしています。もちろん、身分証明書の提出による本人確認制度や、旅行者とホストによる相互レビューといった仕組みを設けることで安全面・安心面にも配慮しています。

6月のリリースに向け、サービスづくりに挑む2人。近い将来には資金調達をして、3年後までにはタビチケット上の体験数を5,000件、またユーザー数15万人を目指します。

「5,000件の体験を集めるには、海外に住んでいる人だけを考えた場合、200人に1人がチケットをつくってくれているイメージになります。まずは6月に正式リリースをして、より個性的な体験を投稿してくれるホストが集まるような施策を考えていきます。また、世界各国の実情がわかるようなコンテンツも独自に発信していく予定です」

旅先でわからないことは、現地に詳しい人に聞くのが一番。ガイドブックという教科書通りの旅ではなく、思わず友達に話したくなるような特別な体験を求める人は、タビチケットという選択肢を検討すると良いかもしれません。「世界中の日本人を繋げること」を最終ゴールに掲げる2人の挑戦を見守りたいと思います。

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