InstagramとMediumを融合したような写真アプリで世界的ヒットを目指す2人の中国人起業家

by Tech in Asia Tech in Asia on 2015.4.28

今日撮った大量の写真をシェアしたい時、あなたならどうするだろう? Instagramを使ってもいいが統一感に欠けるように思える。ブログでもいいが少々面倒だ。Facebookに載せる手もあるが、一言添えたい写真も何枚かある。今が2005年だったらFlickrに載せることもできるのだが。となるとどんな選択肢が残っているだろうか?

シアトルに住む起業家2人によるPixotaleというアプリ。写真と一緒にその写真にまつわる話も伝えたいのなら、このアプリを使ってほしいそうだ。試してみたところ、InstagramとMediumを混ぜたみたいなもので、旅行日記アプリの要素も少し入っている。

Pixotale-2-Chinese-entrepreneurs-seek-a-global-hit-with-app-that-blends-Instagram-and-Medium-01

Robert Mao氏がビジネスパートナーのLi Haitao氏とPixotaleを始めたのは昨夏のこと。2人とも中国出身で、もともとはMicrosoft Researchで働いていた。Mao氏の米国でのスタートアップとしてはPixotaleが第1号にあたるが、同氏は米国とヨーロッパのMicrosoft Researchで働く前、中国で2つのスタートアップを起業した経験を持つ。

この意欲的なソーシャルネットワークが登場したのは、彼ら起業家2人が
Pixomobile
ブランドのもとリリースされたアプリで物体が浮遊しているように見せるLevitagramのような特殊効果を使ったアプリをいくつも開発し始めてから1年がたった頃のことだ。これらの有料アプリが現在同スタートアップを支えており、そのおかげで人気が高まりつつあるPixotaleに集中することができる。「現在は、力の90パーセントをこのアプリに注いでいます」とMao氏はTech in Asiaに述べている。

Mao氏は、多くのソーシャルメディアビジネス同様、Pixotaleもまたこの先少なくとも数年は利益を計上することはないだろうと腹を括っている。

前途多難な中国

多くのソーシャルネットワークがコネクション重視であるのに比べ、Pixotaleは人々が「長いビジュアルストーリー」を伝えるうえでの便利ツールだとMao氏は述べている。同氏はそれらのビジュアルストーリーをナラティブ・ギャラリーともよんでいる。

ナラティブ・ギャラリーには画像や動画が含まれ、テキスト、投票機能、そして埋込マップのオプションも用意されている。ウェブアプリもありメッセージングアプリを通じてリンクの共有が可能(作成してみたリンクはこちら)だが、やはり注目すべきはアプリそのものだ。

Pixotale上で作成された各「ストーリー」は、FacebookやWhatsAppなどといったいくつかのアプリやチャンネルと共有することができる。

Pixotaleはソーシャルネットワークのようにユーザ同士でお互いの作品をお気に入りしたり、コメントを残したりすることができる。右や左にスワイプしながら様々な作品を観覧できるので、感覚的にはMediumのようだ。現在、フォロー機能は搭載されていない。このアプリにはStorehouseという強力なライバルも既に存在する。

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Mao氏によると、Pixotaleは30ヶ国以上で使用されており(ユーザ数は明かされなかった)、そのほとんどは彼の出身地である中国以外からの利用者である。Pixotaleは中国語に対応しており、WeiboとWeChatとのソーシャル共有が可能であるが、中国にサーバーがないので中国国内で使用すると非常に動作が重くなる。

2人は中国でのローンチも視野に入れている。だが政府によるネット検閲や厳しいメディア規制が大きな障害となっている。「映像や画像によるストーリーテリングはネット上ではとても強力です。政治性の強い画像や、繊細な問題の画像が投稿されているソーシャルネットワークは検閲にとっては好ましくないのです」とMao氏は言う。「私たちは中国人です。だから中国市場はいつでも視野に入れています。しかし今の段階ではどうしようもない。中国で戦略を立てるのは困難です」

Pixomobile’s Robert Mao
PixomobileのRobert Mao氏

Adobeによる衝撃

Mao氏とPixotaleチームは目を疑った。先週末に、Adobe(誰もが嫌っているが、いまだにインストールしなければならないソフトウェアであるFlashやAcrobatなどを開発している企業)が、Slateというアプリをローンチしたためだ。「このアプリはPixotaleに非常にそっくりです」とMao氏は言う。彼らにとって衝撃的だったのは、昨夏、Adobe Creative SDKのローンチパートナーとして彼らがAdobeと密接に仕事していたからだ。

AdobeはPixotaleアプリについてよく知っている、とMao氏は断言する。なぜなら、彼らは共同でSDKをこのソーシャルアプリに統合する作業を行ったからだ。

「コピー品とか盗作などと言うつもりはありません。ただ、インスピレーションであると思います」とMao氏は慎重に言葉を選びながら語る。しかしAdobeのスタッフと一緒に働いてみて、「裏切られたような感じ」がすると言う。

しかし、彼らはPixotale開発に取りかかっており、写真アプリのエフェクトをいくつかのソーシャルネットワークで利用できるよう計画しているところである。

PixotaleはiOSで無償配布されている。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia
【原文】

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