韓国のモバイル地図API開発スタートアップDabeeoが、約1.1億円を調達しアジア向け多国語版を提供へ

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韓国のモバイル地図APIスタートアップである Dabeeo(다비오)が、BonAngels Venture Partners(본엔젤스벤처파트너스)と韓国中小企業庁の「韓国グローバル市場型創業R&D事業(TIPS)」から、10億ウォン(約1.1億円)を調達したと発表した(原文掲載日:4月1日)。同社は、旅行計画サービス Tourplanb(デスクトップ版Android アプリ)を運営していることでも知られる。

LG電子と雙龍(サンヨン)出身のバク・ジュフム(박주흠)氏が創業した Dabeeo は、オフライン保存型の地図コンテンツを、企業や公共機関に提供するテック・スタートアップである。 韓国初の OpenStreetMap データを活用した独自の地図編集プラットフォームを開発し、韓国で特許登録済、アメリカと中国では特許出願中である。

Dabeeo は、スマートデバイスに高画質地図を低容量で保存できる方法を独自に考案し、オンライン接続が不安定にしても、ユーザーにシームレスなサービスを提供してくれるのが特徴である。最近、ショッピングやメディアなどサービス分野を拡大している企業と戦略的パートナーシップ契約を結び、地図をもとにした新事業を進めている。

BonAngels 取締役のカン・ソクフン(강석흔)氏は、次のようにコメントしている。

モバイルの時代、地図はコアなサービスの一つであり、アジア地域で、Dabeeo のような技術力を備えた OpenStreetMap をもとにした、グローバルな地図API会社はほぼ存在しない。BonAngels は、投資企業との緊密な連携と迅速に海外展開が可能である点を評価し、投資を決定した。

一方、Dabeeo のバク・ジュフム氏は、次のようにコメントしている。

現在、韓国内外の企業との提携を継続的に拡大しており、上半期には、中国語を含め多言語の地図システムを発表する予定だ。今回の資金調達により、より速い技術開発と海外ビジネス展開が可能になるだろう。

今年7月には、Dabeeo 中国語版の地図サービスをリリースする予定である。

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

【原文】

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