編集部注:「要チェック!エンタープライズ系話題5選」は海外エンタープライズ系テクノロジーの話題をまとめた連載。本誌でも執筆中の「インプットをアウトプットするブログ」ブロガーで、B2Bスタートアップ・インキュベーション「archetype」所属の鈴木大貴氏がセレクトしたニュースをお送りします。
画像認識系ディープラーニングスタートアップClarifaiが1,000万ドル調達
ディープラーニングの技術を保有し画像認識サービスを開発するClarifaiがシリーズAでGoogle Venturesなどから1,000万ドルを調達しました。Clarifaiは画像を分析し被写体のメタデータを返すクラウドサービスをメディアやEC向けに提供しており、2015年初旬には動画の分析にも対応したと発表しています。
Clarifaiは2013年の創業で今回の調達と合わせ累計1,125万ドルを調達したことになり、調達した資金は技術者と事業開発担当の採用に活用されるようです。
参考記事:Deep-learning startup Clarifai gets $10M to make business hires, add features
創業2年のHRスタートアップZenefitsが45億ドル評価で5億ドル調達
中小企業向けに人事管理サービスを提供するZenefitsがシリーズCで5億ドルを調達しました。2013年創業なのでわずか2年で45億ドルの評価額に上り詰めたことになります。Zenefitsは給与計算、入退社管理、健康保険管理といった人事関連のサービスを一括で管理できるサービスを無料で提供することで一気にユーザーを獲得。
シリコンバレーでは「最も早く成長するSaaSスタートアップのひとつ」とまで言われています。
参考記事:Startup Zenefits Raises $500 Million at $4.5 Billion Valuation
コラボレーションツールのWrikeが1,500万ドルを調達
コラボレーションツールのWrikeがシリーズBでScale Venture Parnersなどから1,500万ドルを調達しました。Wrikeはチームメンバーをアサインできるプロジェクトベースのタスク管理機能に特化しており、タスク別のスケジュール管理やタスク管理に必要なテキスト、写真、ファイルの共有が可能。
有料顧客は8,000社で100万ユーザーがサービスを利用しているとのこと。Wrikeのサイトによると、AdobeやPaypal、スタンフォード大学などをクライアントとして抱えているようです。
参考記事:Work Management Platform Wrike Raises $15M Series B Round
エンタープライズ特化のシードアクセラレータAccelepriseが350万ドルのファンドを組成
エンタープライズ領域のアクセラレータといえばAlchemist Acceleratorが比較的有名ですが、同様にこの領域のシードアクセラレータでるAccelepriseが350万ドルのファンドを組成を発表しました。
エンタープライズ領域で戦うシードのスタートアップに投資し、UX/design、プロダクト戦略、営業、マーケティング、資金調達などB2Bスタートアップに必要な支援をハンズオンで行ってくれるとのこと。メンターにはZuoraのCEO、ODeskの元CEO、BOXのデザイン領域のVice Presidentなどが参加しているようです。
参考記事:Acceleprise Accelerator Aims $3.5M Fund At Early Stage Enterprise Apps
スキル不要のデザインツールCanvaが600万ドルを調達
簡易的な操作でグラフィックスを作成できるCanvaが既存投資家を中心に600万ドルを調達しました。Canvaは過去20ヶ月で230万人のユーザーを獲得しており、先月だけで320万点のデザインが作成されていることから比較的エンゲージメントの高いユーザーが集まっているようです。
また、今回の調達と合わせビジネス向けツールの「Canva for Work」のティザーサイトも公開されています。Canva for WorkはAdobe製品のようなハイエンドではなくMicrosoft Office製品のように簡易にマーケティングやプレゼンテーションに活用するビジネス資料の作成ができるツールになるとのことです。
参考記事:Design Platform Canva Raises $6 Million, Expands To Businesses With “Canva For Work
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