地場広告サイト58.com(58同城)が長年の宿敵Ganji(赶集)を合併へ——中国のインターネット企業の統合進む

by TechNode TechNode on 2015.5.8

Ganji-58

ニューヨーク市場に上場している中国のクラシファイド広告サービスを提供する 58.com(58同城)は、3,400万株の新規発行と4億1,220万米ドルで、宿敵といえる Ganji.com(赶集)の43.2%の株式を取得することで合意した。今回の合併により、中国の2大クラシファイド広告サイトの10年間に及ぶ戦いに終止符が打たれ、時価総額で100億米ドル超のインターネット複合企業が誕生した。

58.comの株の25.3%を保有する中国インターネット巨大企業の Tencent(騰訊)は、4億米ドル分の新規発行株を1株当たり52米ドルで購入する。

両社はこれからも独立して運営され、2人のCEOは共同CEOとして合併会社を指揮する。

第三者機関のデータによると、58.com と Ganji は2014年のローカルライフスタイル部門でそれぞれ40.6%と33.4%の市場シェアを持ち、16%のシェアを持つ Baixing(百姓)がそれに続いていた。

両社は長期成長の中で不動産仲介業、求人情報など多くの強豪相手がひしめく分野で同種の事業を展開してきた。市場の変化に対応するため、両社は家事、マニキュア、配送サービスの 58daojia(58到家)や中古車取引のプラットフォーム Ganji Haoche(赶集好車)をローンチし、O2O 部門の拡大を図ってきた。

堅固な資金援助は、既存であれ新規であれビジネスの成長には欠かせない条件だ。Ganji は設立以来、昨年8月に Tiger Funds と Carlyle から受け取った2億米ドルを含む6つの資金調達ラウンドで、約4億米ドルという膨大な資金を獲得した。一方 58.com は、2005年以降、6つのラウンドで、エンジェル投資家の Cai Wensheng(蔡文勝)氏、SAIF Partners、Warburg Pincus、DCMなどから約1億5000万米ドルを獲得している。

しかしながら、競合に打ち勝つために資金を惜しげもなくつぎ込む一方でマーケティング費用は膨れ上がり、潤沢な資金を持つライバル企業同士の争いは激しさを増す。このような展開は持続不可能である。合併により2企業間には多額のコスト、収益、そして戦略的事業相乗効果が実現する、と5 8.com の CEO である Yao Jinbo(姚勁波)氏は声明で述べている。

ある分野で最大勢力を持つ2つの企業の間で合併あるいは買収が行われるのは、中国のクライシファイドサイト業界では特異なことではない。2012年、中国の2大ビデオストリーミングサイトであるYouku(優酷)とTodou(土豆)が合併した。Baidu(百度)が支援する iQiyi(愛奇芸)は、2013年にピアツーピアのビデオサービス PPS と合併した。中国のオンライン英語個別指導サービス 51Talk は、ライバルの 91Waijiao(91外教)を買収し、最近のケースでは、今年、中国の2大タクシー配車アプリ Didi Cache(嘀嘀打車)とKuaidi Dache(快的打車)が合併した。

これらの企業は異なる分野をバックグラウンドとするが、彼らの合併に関する論理には通じるものがある。数年に及ぶ熾烈な競争と資金浪費の後、中国のインターネット市場は多くの段階で資金潤沢な主要企業の登場と弱小競合企業の淘汰により統合が進んできているようだ。市場での優位性を勝ち取るために相手を打ち負かすことができずにいる一方で、全面対決よりWIN-WINの協力体制がより良い選択であろう。

だが合併は、これから始まる長い旅の最初のステップに過ぎない。58.com と Ganji が今なお重複するビジネスを展開しているからだ。例えば Tudou は、Youku と合併した後、この2つのサイトの同じようなブランディングとコンテンツがあることが原因で、ユーザを大幅に失ったことに苦しんでいる。その他 iQiyi と Souhu Video(捜狐視頻)のような新たに出現した競合は、互いの異なる立ち位置により、かつての Tudou ユーザを呼び込んでいる。同様に、58.com と Ganji の合併もまた、重複したサービスをより良く統合し、企業文化の不一致に上手く対処する方法という問題に直面している

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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