東南アジアのコマース決済ソリューション「Omise」が260万ドルを調達

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Omise

タイの決済ソリューションを提供するOmiseが本日(編集部注:記事掲載日は5月6日)、同社のシリーズAラウンドとなる260万米ドルの資金調達を発表した。リードしたのはインドネシア拠点のSMDVで既存投資家のEast Venturesや500 Tuk Tuk、タイの通信会社True Groupもこのラウンドに参加している。

Eコマースは東南アジアに急速に拡大しているにも関わらず、決済は苦痛なままだ。この界隈の多くの人々がクレジットカードや銀行口座すら持っておらず、課金決済のゲートウェイはあまりよろしくない。

Omiseはこういった課題の解決にトライする幾つかのスタートアップの内のひとつで、また違ったやり方を持っている。簡易な方法で課金決済ゲートウェイを統合できる仕組みは、小売事業者がどのようなプラットフォーム上でも決済を利用しやすいように設計されている。

しばらくの間β版で提供され、そして今、強力な後ろ盾を得て市場に出て行こうとしている。間もなくタイ、東南アジア、そして日本でサービスを展開する予定だ。

東南アジアの国々では(決済の)レギュレーションや人々の利用方法が違うため、幾つかのローカル・パートナーと連携してきた。このパートナーシップのおかげで、Omiseのプロダクトはスタートアップから航空会社まで、様々なサイズの事業者に対応できる決済の多様性を与えている。

「全く新しい局面にやってきました。タイとその他の東南アジア諸国の両方のブランドと提携することで、この分野で拡大を目指すOmiseにとっては流れを変える出来事になると思います」。

こうコメントしてくれたのはOmiseの共同創業者でCOOのEzra Don Harinsut氏。

このスタートアップは長谷川潤氏とEzra Don Harinsut氏が2013年6月に共同操業したもので、East Venturesから初期ラウンドで資金調達をしている。この最新のラウンドをもって、合計約345万米ドルを調達したことになる。

CEOで共同創業者の長谷川潤氏は「創業以来、多くの前向きなフィードバックを私たちの顧客から頂いております。ソリューションの拡大期に入ったと考えており、オンラインペイメントの可能性を多くの人たちに提供したいと思います」とコメントを述べている。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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