3Dプリンターをフィラメント側から進化させる「The Palette」

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この発想は無かった…!という、斬新な3Dプリンター関連製品がKicksterterで目標額を達成し、成立した。

The Palette」と名付けられたこの小型の箱は、3Dプリンター用のフィラメントを合成して作るためのもの。そもそも3Dプリンターは複数のフィラメントを利用することで色や材質の柔軟性を持たせてきたわけだが、そのためには複数のヘッドをもつ必要があり、それは大型化と高額化につながっていた。

一方この「The Palette」が実現したのは、シングルヘッドであっても複数色および複数素材を利用できる環境の実現だ。仕組みは大変にシンプルで、「The Palette」内部で生成されたオリジナルのフィラメントを、3Dプリンターに対して使うだけ。

プリンター側とフィラメントを供給する本機を同期させるソフトウェアも付属しており、利用者は「全く新しい3Dプリンターを手に入れた」感覚で造形を行うことができるだろう。

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対応しているのはFDM方式の1.75mmフィラメント対応の3Dプリンター。出荷開始は2016年の1月を予定しており、小売価格は不明だが、Kicksterterでは849ドルの支援で入手できるため、もう少し高くなるのではないだろうか。

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