RettyがLINEグルメ予約と提携、グルメサービス戦国時代で独自のポジショニングを模索する

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2015.6.29

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Rettyは6月29日、LINEとパートナーシップ契約を締結したと発表した。

LINEが公開したレストラン予約サービス「LINEグルメ予約」において、Rettyが掲載しているレストラン情報や口コミなどを閲覧できるようになるもので、RettyにはLINEユーザーの流入が発生するほか、今後両社でレストラン・グルメ関連サービスの拡大に向けた取り組みを開始するとしている。

Rettyが現在公開している月間のユーザー閲覧数(ユニーク)は900万人で「毎月100万人のペースで伸びてる」(同社代表取締役の武田和也氏)と、順調な成長を示している。今年3月には10億円の資金調達も完了し、オフィスも移転。現在2フロア合計300坪に約100名の正社員、アルバイトなどのメンバーが集まっているということだった。

調達時の記事にも書いたが、先行するグルメサービス、特にぐるなび、食べログの二社との比較はもう避けて通れない。両社の公開する月間の閲覧者数がそれぞれぐるなび5200万人、食べログ約6300万人とRettyの約5、6倍の数値となっている。確かに背中ぐらいは見えてきているが、相手も同時にまだ成長しているので、追い抜くにはまだまだ時間がかかりそうだ。

では今回のLINEとの提携がこのレースにどう影響するのだろうか?

武田氏に詳しい内容を聞いたのだが、まだ言えないことが多いらしく、例えば「近くLINEのログインを以ってRettyが使えるようになる」(武田氏)ということ以外の具体的な内容については、両社にとって効果的な数値が見込める話し合いをしている、とだけ話すに留まっている。

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その代わり、武田氏に少し面白い話を聞くことができた。広告などビジネスの伸長についてだ。

「現在、ビジネスモデルは飲食店向けモデルと純粋広告、アドネットワーク、ユーザー課金の四つを考えています。特に純粋広告については大手飲料メーカーなどのナショナルクライアントが入り始めており、大手広告代理店と連携して彼らのスマートフォン向けブランディングの拡大をお手伝いしているところです」(武田氏)。

また、ユーザー課金についてはまだ具体的なプレミアム機能の提供はまだとしながらも、それを見据えてドコモのスゴ得コンテンツに提供を開始したところ、これが結構な収益になっているという。

具体的な金額は教えてもらえなかったが「スタートアップにとってドコモのプラットフォームは重要なマネタイズエンジンのひとつになるんじゃないでしょうか」と随分売上への効果がある様子だった。

Rettyは私も見知らぬ場所に出向いた際よく使うサービスのひとつになった。特にとりあえずなんでもいいやと出張した取材先で適当なファーストフードを食べていたことが多かった身として、そのご当地のローカルフードと出会える体験は非常に楽しい。

一方で、ネット系のグルメサービスを取り巻く環境は大きく変わってきている。

単純なぐるなび、食べログ、ホットペッパーなどのいわゆるオンライン集客媒体レースから、オープンテーブルやトレタなどの予約台帳、ユビレジなどのPOSによる売上管理、さらにはスワイプ端末などの誕生で盛り上がったスマートデバイス決済など、グルメサービスの関連ビジネスはどんどん拡大している。例えばリクルートのAirレジはこれらのすべてのカテゴリでビジネスを囲い込もうとしている例とみていいだろう。

この中でRettyはどこに位置付けされるようになるのか。近く事業戦略発表会もあるということなので、またその機会にアップデートがあればお伝えしたいと思う。

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