有望なアーリーステージのスタートアップに投資して、成長とグローバル進出を助けるインキュベーション・プログラムを提供する、韓国のスタートアップ・アクセラレータ SparkLabs（스파크랩）が第5期のデモデイを開催する。

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6月23日、ソウル・汝矣島（ヨイド）にある、KDB産業銀行のメインホールで開催される第5期のデモデイでは、韓国だけでなく日本、東南アジアなどで積極的に事業を進めている SparkLabs 第5期のポートフォリオ・スタートアップ13社を見ることができる。

Qubit Security（큐빗 시큐리티）

Qubit Security は、ログ分析により、サーバのセキュリティソリューションを提供する会社だ。Qubit Security のソリューションは、ハッキングの試みを正確に検出し、ログの分析結果を視覚化、ユーザにリアルタイムで提供する。同社のメンバーは全員、この分野で10年以上のキャリアを積んだ専門家である。

Lockin Company（락인 컴퍼니）

Lockin Company は、Android アプリ向けのセキュリティ・ソリューション「LIAPP」を開発した。 LIAPPは、コード全体を暗号化するアルゴリズムにより、モバイルアプリのソースコード流出を防止する。Lockin Company は、Android アプリ開発者の知的財産権保護を最優先課題としている。同社は現在、新韓銀行、キャピタルワン、SKテレコム、サムスン火災保険を含む複数のクライアントと協業している。

Way Wearable（웨이 웨어러블）

Way Wearable はスキンケア用ウェアラブル・デバイスを開発した。Way Wearable のプロダクトは、紫外線指数、温度、湿度など、ユーザの皮膚に影響を与える環境をリアルタイムで検出し、アプリでユーザの環境が肌に与える影響を分析し、ユーザに合わせたスキンケアのヒントを提供する。また、ユーザは直接肌の状態を測定することができ、数秒で皮膚の状態に関する情報を知ることができる。

Wanted Lab（원티드랩）

Wanted Lab は、人事管理と人事採用業界の Uber を目指している。適材適所で人を採用するのは、世界的に企業が直面している困難な問題だ。Wanted Lab は、マルチホップ推薦方式のモバイルプラットフォームを開発し、これらの問題を解決しようとする。

LoanVi

LoanVi はベトナム会社で、学生と農家を対象にしたP2Pソーシャルレンディングで、新興市場の Lending Club になることを目指している。ベトナムの科学技術省からインキュベーションを受け、ベトナム国際銀行とパートナーシップを締結した。 LoanVi が最優先課題としているのは、革新的な技術を使用して、貧困を解決し、人々に、より良い金融商品を利用できるようにすることだ。

イ・ミョンス デザインラボ（이명수 디자인랩)

イ・ミョンス デザインラボ（이명수 디자인랩）で開発された SEIL BAG（자일백）は、国際的な賞で数回受賞した経歴があるデザイナー、イ・ミョンス氏の会社で作られた製品である。SEIL BAG は、自転車利用者のために考案されたバックパックで、LED繊維により、後ろを走る車のドライバーに信号を送信するなど、自転車利用者の安全を守る機能が搭載されている。ユーザは、ワイヤレスコントローラとモバイルアプリにより、SEIL BAG に表示するメッセージを入力することができる。

Syncport（싱크포트）

Syncport は、リアルタイム同期技術により、登録されたすべてのスマートデバイスで、どのようなファイルでも簡単に開くことができるようにするサービスだ。Syncport の目標は、すべてのスマート機器が自然に接続できるようにして、ユーザの生活をさらにスマートにすることだ。 3人のメンバーは全員、KAIST（韓国科学技術院）でコンピュータ工学を専攻した。

Yoon&Company（윤앤컴퍼니）

Yoon&Company の Campus Shop（캠퍼스샵、Town Earth=타운 어스に改名?） は、共同購入専用のEコマースプラットフォームである。主な顧客は大学生で、大学生は Campus Shop で教材や学科別の衣類、航空券などを簡単かつ迅速に共同購入することができる。ソーシャルコマースとは異なり、彼らは大学の学科の代表やサークルの代表者とB2B形態のネットワークを築いていくことを目指している。現在、Campus Shop は韓国国内で58校の学生団体とパートナーシップを締結していて、近い将来に、中国や日本に進出しようとする。

DoubleMe（더블미）

ダブルミーは、ユーザ制作による仮想現実コンテンツのための YouTube を目指している。3Dキャプチャツール「HoLo Portal」を提供、ユーザはこのサービスを用いて、2D映像を3Dに変換し、さまざまな3Dコンテンツ市場に利用することができる。HoLo Portalは、家具のような物体はもちろん、動く物体までもキャプチャすることができ、完全な3Dモデルに変換できる。 HoLo Portal で製作された3Dモデルは、3Dメッシュ、動き、質感など細部までの機能を実装しており、ユーザの仮想現実体験を豊かにする。

Genoplan（제노플랜）

Genoplan は、体重管理を支援するための遺伝子ベースのソリューションを提供。ユーザ毎にユニークな遺伝的特性を分析、その結果に基づいて、個人別カスタム体重管理ソリューションを提供する。同社のソリューションは、遺伝的特性の分析に針を使用するので、従来のソリューションよりも楽で、速く、安価である。世界最高の医療機器会社 Roche Diagnostics の機器を利用して高い精度を保証している。

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Pie Quant（파이퀀트）

Pied Quant （旧称：Pied Pipers=파이드파이퍼）は、食品の鮮度、糖度、栄養素など、さまざまな要素を測定し、リアルタイムでデータを受け取ることができるプロダクトやサービスを開発している。現在は、粉ミルクに含まれているメラミンを調べる機器を開発中である。

Evain（에바인）

Evain が開発している最も代表的なサービスは、スパム電話撃退アプリ「Moya Calling」である。Moya Calling は、知らない電話番号から電話がかかって来たとき​​、ユーザの携帯電話に保存されていない番号に関する情報を表示するアプリである。ユーザ同士のクラウドナレッジで情報を共有し、ユーザの電話環境を改善する。

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Tree Planet（트리플래닛）

Tree Planet は、スマートフォン・ゲームやウェブベースの、森を造成するプラットフォームで全世界の環境問題を解決するための企業である。 国連、UNICEF、ワールドビジョンなどの国際NGOと一緒に森を造成し、絶滅危惧種の動物を守り、アフリカやインドで生きる貧しい人々に果物を届けている。過去4年間で90万人のユーザと一緒に、世界中の9カ国47カ所以上の森林に481,508本の木を植えた。今年は、アメリカや中国のパートナーと共に海外市場への進出を本格的に準備中であり、年内に世界20カ国、100件の森づくりを目指している。

今回の SparkLabs 第5期のデモデイでは、投資を受けたスタートアップの発表に加え、世界の専門家によるパネル・ディスカッションが行われる。

「ロボット時代の到来」をテーマに、シリコンバレーで数回創業して2億ドル以上を調達してきた起業家 Carl Wescott 氏、世界的なロボット工学者／芸術家であるParick Tresset 氏、ロボット産業をリードするスペインの Sphero 共同創業者兼CTOの Ian Bernstein 氏、ロボット工学の技術革新と商業化を支援する団体 Silicon Valley Robotics のマネージング・ディレクター Andra Keay 氏が参加して討論が行われる予定だ。

この他にもディズニーに買収された Maker Studios の副社長 Sam Wick 氏、6,000万人以上のユーザを獲得した音楽ストリーミング・プラットフォーム Spotify の共同創業者で元CTO のAndreas Ehn 氏、40カ国で6,000万人以上のユーザを獲得し、55億ドル以上の売上高を上げている映像ストリーミングサービス会社 Netflix を共同創業した Marc Randolph 氏らが参加して、エンターテインメント業界の未来について議論する。

SparkLabs は、グローバル志向のアクセラレータで、海外進出を目指す有望な初期スタートアップを探して投資。さまざまな支援プログラムやメリットを提供している。これまでに、約40社のスタートアップがプログラムに参加し投資を受けた。輩出されたスタートアップには、最近の約35.5億円の資金調達を行った Memebox をはじめ、KnowRe、5Rocks、MangoPlate などがある。

デモデイへの参加登録は、このリンクから行うことができる。

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

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