トレンドは「AI」×「コンシェルジュ」 — たった2分の音声会話で旅行チケットを予約できるHelloGbye

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AIの技術はロボットへの利用だけに留まりません。今回紹介するHelloGbyeというスタートアップは、旅行予約を簡単にするAI技術を利用したモバイルアプリを提供しています。

HelloGbyeは、AIによる音声認識機能を使うことで、航空券からホテルまで旅行に必要な予約をたったの数分で終わらせられるアプリ。公式サイトのPR動画を見ていただければ使い方がよくわかりますが、例えば動画内ではある奥さんが下記のように話しています。

明日 (2月8日)からのミーティングのために、4日間の日程でニューヨークからロサンゼルスまで旅行したい。ホテルは5つ星でお願い。旦那は2月10日に向こうで落ち合って、2日間だけ滞在することになってるから。その後は二人でビジネスクラスで香港に行って、5日間泊まる予定。私は直接ニューヨークに帰るけど、夫はシカゴに飛ぶわ。

上記の内容は複雑のように思えますが、HelloGbyeはキーワードを正確に読み取って、航空券とホテルのチケットを予約してくれます。また、例にあったように家族や友人の名前も識別して、一緒に予約可能というのが特長です。

未だβローンチ直前の状態ではありますが、実際どのくらいの精度でチケット予約ができるのか気になるところ。ちなみに、秋頃までにアメリカとカナダで本格展開するそうです。来年前半には中国語に対応するという情報もあります。

ところで、このHelloGbyeは2つのトレンドの煽りを受けていると勘ぐっています。1つはもちろんAI。AIと聞いてすぐに思い付くのは、iPhoneに搭載されているSiriでしょう。しかしそれ以外にも、最近ではAmazonが開発しているAlexaや、YC出身のLukaなど多くのスタートアップがAI市場に参入しており、急速に熱を帯びつつある分野です。

もう1つは、コンシェルジュ系サービス。どんな用事でもこなすmagicというYCへ入ったスタートアップも、アプリを通じた人力コンシェルジュを提供。前述のLukaも、AIそのものがコンシェルジュ的役割を担って近隣のレストランをおすすめするアプリを提供しており、北米スタートアップシーンではコンシェルジュ系アプリが台頭している印象です。

このようなAIとコンシェルジュの波に乗って開発されたのが、今回ご紹介したHelloGbyeだと感じています。もっと言えば、AIが全てのコンシェルジュ系サービスに取って代わる時代がやってくるでしょうし、オペレーター業務や顧客対応も代替されていくのではないでしょうか。

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