6言語に対応、バイリンガルな秘書を必要な時に必要なだけ雇える 「Clary(クラリー)」

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バイリンガル・オンライン秘書サービス「Clary」
バイリンガル・オンライン秘書サービス「Clary」

インターネットや高度なデバイスの進化によって、私たちは瞬時に世界と繋がれるようになりました。それは個人の働き方を変え、企業のあり方をも変えています。ジェトロが今年3月に発表した「2014年日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」では、中小企業の国外への事業拡大意欲が増加していることがわかっています。

そんな海外に出ようとする人や企業の前にはばかるのが、言語の壁。バイリンガルな人材はいても、彼女たちをフルタイムに採用するには多額のコストがかかります。そんな多言語ニーズがある企業に対して、必要な時に必要なだけ雇えるバイリンガル・オンライン秘書サービス「Clary(クラリー)」が登場しました。

5月1日のサービス開始から2週間で、登録ユーザー数は200人を突破。日本語と英語はもちろんのこと、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語と6カ国語での秘書ニーズに対応します。

チケット制で6言語に対応

幅広いニーズに応えられる優秀な人材を集めるため、厳選して行う秘書の採用。応募資格があるのは、社会人経験を最低5年有する人に絞り、その後は書類選考や面接などを行います。選考に無事に通ると、実際にトライアルでタスクをこなし、その対応を審査。現在、Claryには8名の秘書が登録し、一つのチームとして顧客の秘書ニーズに対応しています。

Claryはチケット制で、案件の難易度に応じてチケット枚数が異なります。チケット枚数5枚の「ベーシック・プラン」は、月額3,680円。基本的にはワンタスク・ワンチケットで、電話なら1回分の通話は15分以内。所要時間に応じてチケットが発生する仕組みです。

またClaryが採用するのが、マネージャー制度。仕事が順調に進んでいるかどうかを、マネージャーがClaryのシステム上でリアルタイムに確認できる仕組みです。また、万が一、顧客からの依頼に必要以上の時間を要していたり、顧客と秘書間のやり取りが5回を超えるような場合は、マネージャー宛にアラームが飛ぶ仕組み。トラブルの前兆を早い段階で察知し、課題解決を図ります。

初年度に目指すのは利用者数2,000人

商品や取引先のリサーチ、セールス電話や交渉などさまざまなニーズに応えるClaryですが、現状、その9割を「通訳」が占めています。具体的には、アメリカの会社に仕入れ交渉をしたり、ヨーロッパの会社に顧客企業を売り込むセールス電話をかけたり。

「これまでの依頼は、7割が英語での対応ですが、イタリア語とドイツ語の依頼がけっこう多いことには驚きました。英語以外で、スポットの秘書業務を依頼できるサービスが他にないのかもしれません」(運営会社 FUN SG PTEの代表 千葉史生さん)

Claryでは、初年度の利用者数2,000人、売上げ5,000万円を目指すとのこと。2015年度下半期には、ヨーロッパでのサービス展開も視野に準備をしています。Claryのサービス動画はこちらをご覧ください。

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