リモートワークが機能する点、難しい点

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Homework on the beach
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<ピックアップ> How to find the perfect remote working setup for you

リモートワークについてはこれまでも何度か書いてきてるのですが、うまくいく部分とそうでない部分があって、まだ試行錯誤中です。もちろん全員が納得する完璧な仕事環境を提供するというのは難しいわけで、通常のオフィスワークとの併用が現実的であるわけですが。

プロジェクト管理サービスのCrewのブログにリモートワークの利点、セットアップ方法について丁寧な記事がありましたので、こちらをつらつらと眺めていると、いくつか改めてヒントがあったので少しご紹介します。

リモートワークがワークする点

ノイズレベル:人は集中したい時、ある種の雑音があった方がよいという場合があります。カフェとかで周囲の雑音を感じながら単調なメール処理するとかそういった類です。静かなオフィスにいるとヘッドホンなどが必要になりますね。

中断:リモートとオフィスで決定的に違うのは、作業を中断する原因です。周囲に人がいて、例えばプロジェクトの開始時期とかだと、企画や細かいタスクについてすぐに声がかけられる方が楽だったりします。そういう場合の中断は逆に物事を早く進めるのでよいのですが、プロジェクトが進行して作業に集中したい場合はこういう中断がストレスになります。

通勤コスト:私も編集部までは公共交通機関を使って約40分ぐらいなのですが、この時間をどうみるかというのは重要です。私は仕事とプライベートを切り替えるための時間としてこの移動時間を活用しています。コストとは単なる交通費というよりも、本来であれば作業に当てられるはずだった時間を移動で消費することも含めています。

時間:THE BRIDGEのメンバーがリモートワークであることの最大の理由は時差です。ベルリン、日本、LAにメンバーが点在しており、普段から海外への取材が多い(年間3分の1が海外の人もいます)となると、物理的に場所を共にすることももちろん、最大で10数時間の時差があるので自然と仕事がバラバラになるのですね。

お互いがどのタイムゾーンで働いていて、どういったコラボレーションを必要とするか、意識する必要があります。また、記事中にある通り、人にはそれぞれリズムがあり、例えば私は朝型ですが、開発の人は夜の方が捗ったりとこういうバランスも考えなくてはいけません。リモートワークはこういう融通が利くところが利点だったりします。

リモートワークが難しい点

エネルギーとコミュニケーション:と、上記まではどちらかというと個人プレーを尊重し、効率化するにはよい点が多いポイントなのですが、決定的に人が離れて問題になるのがやや人間的な部分だったりします。記事にもあるのですが、どれだけSlackが使いやすく、Trelloでタスクを細かく管理したとしても、やはりテキストは口頭でのコミュニケーションとは異なります。

Skypeがあるじゃないか、という方は一度やってみるとわかるのですが、やはり人間は対面しないとどうも伝わらないものがあるらしく、定期的なOne on Oneはやはり欠かせなさそうです。

フィードバック:リモートワークで重要なのはタスクを定量化し、オフィスワーク以上に見える化することです。(残念ながらここは私たちもまだ全然できてません)今日自分がやったことは全体に対してどういう影響を与えたのか、どういう結果に繋がるのか、こういった目標が曖昧なまま進めると、アイツ何やってんだ、ということになります。

一方で、定量化されたタスクというのは非常に機械的で、達成しなければ全てを否定されたような状況に陥るのも事実です。そこで大切なのがフィードバックであり、目標値の調整なのですが、離れていると前述の通り、コミュニケーションがテキストベースになるのでニュアンスがうまく伝わらず(これが英語とか日本語以外の言語なら尚更)チームワークが機能しにくくなります。

記事ではいくつかこのフィードバック方法にスクリプト(質問事項)を設定しているようで、この辺りは参考にしてみたいと思います。

なかなかボリュームのある記事で、リモートワークを経験していない人には理解しずらい箇所もあるかもしれません。

しかし、自分で自治をしっかりと築き、定量的な目標設定をした上で、いつでもどこでも働ける環境を構築できる人材というのは、移ろいやすい今の時代だからこそ必要とされるのではないでしょうか。

via Crew Blog

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