スタートアップから大手企業まで、様々な企業のデザインワークやブランディングを手がけてきたクリエイティブカンパニーSuper Crowdsが、本日自社アプリをリリースした。

Super Crowdsがリリースしたのは、「スマホの中までかわいく」をコンセプトに展開するデザインアプリシリーズ「RiLi apps(リリ・アプス)」だ。第一弾として、電卓・鏡・QR コードリーダー・メモ帳の計4種類のiOSアプリがリリースされている。

RiLi appsがターゲットにしているのは、10～20 代の女性。今後も、第一弾に引き続き、電卓やメモ帳など、利用頻度の高いユーティリティアプリを展開していくという。

Super Crowds CMOの渡辺麻翔氏は、「RiLi apps」について以下のようにコメントしている。

渡辺氏「文房具屋さんが好きでよく足を運びます。店舗では手帳やノートなど、同じ機能のものがデザイン違いでズラーっと並んでますよね。たくさん並んでいる中から、「赤と黄色どっちにしよう」なんて悩むのが楽しくて。今どき、手帳やノートは持ち歩かず全部スマホに集約されていますが、アプリも同じように「デザイン」で選びたいと思ったんです。」

色々ある中から、選ぶこと自体に楽しさがあると語る渡辺氏。そのこだわりは、アイコンのデザインにも及んでいる。

渡辺氏「スマホのホーム画面は一日中見てる画面なので、ダサいアイコンを置いておきたくないんですよね。機能として、QRコードリーダーはよく使うけれど、アイコンにQRがどーんと書かれたデザインは全然可愛くなくて。高性能じゃなくて構わないので、ホーム画面に置きたくなる可愛いアイコンのアプリが欲しいなと思っていました。「RiLi apps」のシリーズとしては、並べた時にかわいい色使いになるようにとか、複数並んだときのデザインにも気を配りました。

今後、「RiLi apps」のシリーズはさらに広げていきたいと考えているという。

渡辺氏「RiLi appsはとにかくビジュアル勝負でした。そのため、インパクトのあるヴィヴィッドカラーを用いて、「今まで見たことないようなデザインを」というコンセプトで作っています。ですが、本当はもっとクールでモノクロのデザインが好きとか、パステルカラーのふんわり系が好きな女の子だっているはず。

もし、このアプリで成功事例を作ることができたら、違ったテイストのアプリを作れるクリエイターさんの方にぜひ制作してほしいと思います。「いろんなデザインがあって迷って選べない」みたいな体験をアプリで提供したい。電卓アプリを10個くらいインストールしていて、気分で使い分けるとか。」

「RiLi apps」のアプリシリーズを展開していって、Super Crowdsは今後どのようにビジネスを行っていくのだろうか。Super Crowds CEOの岩片悠真氏は、

岩片氏「年内に新しいサービスのリリースを控えていて、「RiLi apps」はそのサービスに合ったユーザを集めるという目的もあります。アプリでサービスの世界観を伝え、体験を予め創りだすことで、対象とするユーザに近い層を集めることができるのではないか、と考えました。

アプリ内にLPを設けていて、そのページの内容はこちらで自由に編集できるようになっています。日常的にアプリを使っているユーザーに、こちらからのメッセージを表示できる仕組みです。」

と語る。アプリを複数展開してユーザを獲得し、本サービスにつなげていく狙いだという。そのため、アプリ本体だけなく、アプリ紹介のスクリーンショットやサイト用のイメージ写真にもこだわっている。

岩片氏「アプリの開発費用よりも、撮影にお金がかかってるんじゃないかというくらいです。こういったクリエイティブがどれくらいダウンロードにつながっていくかは、今後検証していきます。ありがたいことに、現段階でも女性ユーザーから好評をいただいています。

ユーザに可愛い、テンションが上がる、といった体験を届けるためにも、アプリシリーズを展開していきたいと考えています。アプリ単体でもすでに雑誌社やアパレル企業からコラボアプリのお話もいただいているので、そういった展開も検討しています。」

アプリのイメージにこだわった「RiLi apps」は、アプリ単体でのマネタイズを図りつつ、今後リリース予定のサービスのためのユーザ獲得を狙う。

ビジュアルイメージやクリエイティブにこだわったアプリが、どのような結果に結びつくのか。今後の展開が楽しみだ。