採用から内定後の人事までーー大量採用の面接コストを87%削減するスマホ動画リクルーティング「JobReco」

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動画リクルーティングサービス「JobReco(ジョブレコ)」
動画リクルーティングサービス「JobReco(ジョブレコ)」

企業と学生のマッチングを最大限に効率化するために、とことん合理化された現在の就職活動。特に新卒採用においてそれは顕著で、学生はインターネットからエントリーシートを一括送信して「とりあえずエントリー」。企業側もまた、終わらぬ書類選考や面接に追われ、選考を面接官の感覚や勘に頼らざるを得ない現状があります。そのため、どうしても採用のミスマッチが発生してしまう。

新卒採用から内定後の人事まで

7月2日に新たにサービスを開始したのが、動画リクルーティングの「JobReco(ジョブレコ)」です。同サービスは、テイクアンドシーとカラーチップスが共同で企画・開発したもの。JobRecoは、従来、書類または面接のどちらかに限られていた面接プロセスに、「スマホで動画」という新しい手段を提供してくれます。既にソニーなどの企業が導入し、新しい採用の形を模索しています。

採用プロセスに動画を取り入れる利点の一つは、時間や場所の制限から解放されること。でも、JobReco最大の特徴は、エントリー受付、初期選考から内定後のコミュニケーションに至るまで、企業の採用や人事プロセスのさまざまな段階で導入できることです。

例えば、選考書類と併せて、動画でのエントリーも受け付ける。書類を見ただけでは判断できないコミュニケーション能力のレベルなどを見極めることに役立ちます。また採用が決まった後も、内定者の配属先の検討や、配属先が決定した後の受け入れ部署とのコミュニケーションなど、内定者が遠方に住んでいる場合などに特に有効だと言えます。

再撮影の可否など細かな設定も

企業各々の採用プロセスに、柔軟に動画を組み込めるように設計されたJobReco。設問内容や回答時間、再撮影の可否などを自由に設定できます。企業内では、社員ごとに動画の評価・閲覧などの権限設定ができるため、例えば、人事部の評価を見せることなく、受け入れ部署に動画で新人を紹介するといった新しい人事の形も考えられると言います。

動画を採用面接に取り入れる動きやサービスは、JobRecoが初めてではありません。でも、既存サービスは、レジュメを動画にするに留まるものが多いと話すテイクアンドシー 代表取締役社長の阿野 武士さん。JobRecoは、企業にとって必要なタイミングやシーンで動画を取り入れることができるのです。

「JobRecoはさまざまな形でご利用いただけますが、新卒採用の場合、一次面接スキップ特別枠などとして、エントリー時に書類+動画を提出してもらう、または書類選考で面接に呼ぶか迷う人材に人柄をアピールしてもらうといった使い方なども考えられます。また書面の通りの英語力があるのかどうかを動画面接でチェックするような形もありえるでしょう」

大量採用の面接コストを87%削減

JobReco運営チームが実施した独自調査によると、大量採用の面接コストを87%も削減できるのだとか。JobRecoが長期的に目指すのは、CGM型の動画リクルーティングメディアです。これを実現するために、企業側がその社員紹介や活動紹介をスマホで録画して公開できるような機能も開発しています。

またサービスの認知拡大に向けて、2016年2月には企業100社の参加を目指す「大模擬面接祭」の開催も予定。全国の大学3年生を対象としたイベントで、スマホ動画を用いて、学生は自分が目指す業界の先輩からアドバイスを得ることができ、企業は早い段階で優秀な学生と出会うことができます。様々な取り組みを通して、今後もスマホ時代に最適なリクルーティングのあり方を模索していくと言います。

現在、JobRecoでは「採用ミスマッチの解消応援キャンペーン」を実施中。8月末までに、トライアルプランを除く4プランに申し込むと、初月の月額基本料が無料になるとのこと。まずは試してみたいという企業は、タレント上限30名のトライアルプランを、1ヶ月9,800円(3ヶ月契約のみ)で利用することができます。

機械化された日本の就職活動をJobRecoがどこまで変えることができるのか、期待が集まります。

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