ベンチャーリパブリックが韓国の旅行検索サイトAllstayに約5,200万円を出資、筆頭株主に

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旅行検索サービス Travel.jpHotel.jp を運営するベンチャーリパブリックは21日、韓国の旅行検索サイト Allstay(올스테이)へ4億8,800万ウォン(約5,200万円)を出資したことを発表した(出資金額は Allstay の資料による)。

これに先立ち、Allstay は昨年、現代グループのクレジットカード利用者向け旅行サイト「PRIVIA TRAVEL」などの提供で知られる、韓国のオンライン旅行代理店 TideSquare(타이드스퀘어)から、1億4,300万ウォン(約1,400万円)を資金調達している。創業メンバー、およびベンチャーリパブリックや TideSquare の持分比率は開示されていないが、今回の出資でベンチャーリパブリックは Allstay の筆頭株主になったことを明らかにしている。

Allstay はチョ・ヒョンス(조현수)氏とイ・ヨンソク(이용석)氏らが2014年に韓国で設立したスタートアップで、ベンチャーリパブリック傘下の Travel.jp や旅行情報サイト Trip101.com などとも連携しており、韓国内外のホテル、ゲストハウス、リゾート、BnBなどを価格比較し予約することができる。

Allstay を設立したチョ氏とイ氏は、KAIST(韓国科学技術院)のビジネススクールを卒業した同級生だ。彼らは KAIST のインタビューの中で、Allstay のローンチに至った背景を次のように説明している。

私たちは、既存の旅行コンテンツの問題点が、整理が難しいことと、情報が未検証で信頼性に難があることだと考えている。このような問題を便利なキュレーション機能と、ソーシャルというメリットで解決していきたい。

ブログはオンライン上にあまりにも多く散在しており、ユーザは旅行に行くとき、これらの情報を簡単に見つけることができない。旅行記はよくまとめられているが、内容の自由であるため、ユーザの目的からは逸脱しているケースが多い。私たちのサービスは、この二つのチャンネル(ブログと旅行記)の長所を結合したものと考えてもらえるといい。

最終的には、ユーザが面倒な旅行計画自体を組む必要がなく、私たちのサービスでそれぞれのユーザに合った、旅行のテーマをお勧めできるデータベースを備えたいと考えている。

今回の出資にあたり、ベンチャーリパブリックの代表を務める柴田啓氏は、次のようにコメントしている。

Allstay社は、韓国企業では初となる旅行系メタサーチ事業に挑戦しており、このような大きな挑戦の道をともに歩んでいけることを大変嬉しく思います。Allstay社の成長とともに、ベンチャーリパブリックとしても、私たちのミッションである旅行に関するあらゆる問題を解決するための消費者支援に新たな風を吹き込んでまいりたいと思います。

ベンチャーリパブリックは今年5月、シンガポールを拠点とするオンライン旅行パッケージのマーケットプレイス Flocations を買収しており、今回の Allstay への出資は、ベンチャーリパブリックのアジアにおける事業拡大戦略の一環と考えられる。

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