ウェブサイト多言語化の「WOVN」がリクルートコミュニケーションズと業務提携、完全 SEO 対応のライブラリをリリース

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たった一行のスクリプトでウェブサイトを多言語化できる「WOVN.io」
たった一行のスクリプトでウェブサイトを多言語化できる「WOVN.io」

たった一行のスクリプトでウェブサイトを多言語化できる「WOVN.io(ウーヴェン・ドット・アイオー)」。今年2月には有料版の提供を開始し、また6月にシンガポールで開催されたEchelonには日本から唯一参戦しました。WOVNの導入ウェブサイト数は、4,500超。ユーザーは、アメリカ、日本、ブラジル、スペインなど世界各国に分布しています。

そんなWOVNが、本日大きく2つのことを発表しました。リクルートコミュニケーションズとの業務提携と、完全 SEO 対応のライブラリ「WOVN++(ウォーブン・プラスプラス)」のβリリースです。

今回の業務提携により、リクルートグループが展開するさまざまなメディアの多言語化プラットフォームとしてWOVNが導入されます。英語、中国語、韓国語への対応を皮切りに、リクルートが自社で持つ辞書などと連携しながら精度の高い翻訳を提供していくとのこと。この四半期で、複数媒体への展開を目指します。

これまでに取り上げたWOVNの取材記事では、SEO対策が気になるというユーザーの声が聞かれました。新たに提供を開始したWOVN++は、SEOに完全対応したRubyとPHPのライブラリ。従来は、検索結果に多言語版が表示されない仕組みでしたが、Javascriptで対象言語に書き換えるのではなく、その言語のHTMLを吐き出すことで世界中の検索エンジンの検索結果への表示が可能になりました。

日本から海外に情報発信や物販を行う場合に見落としがちなのがSEO対策だと、運営会社ミニマル・テクノロジーズのCEOである林鷹治さんは話します。

「中国も韓国も、日本のようにGoogleはシェアを持っておらず、中国ではBaidu(百度)、韓国はNaverが強いです。それぞれにSEO対策が異なります。WOVN++は、こうした現地の様々な検索エンジンに自動で対応し、他国からの流入を促進します。特に東アジアの検索エンジンには、かなり特化していく予定です」(林)

β版のWOVN++のライブラリは、全プランで使うことができます。また今後は、各種検索エンジン向けに、独自に検索結果上位表示のサポートを行う機能の追加も。

現在、WOVNの売上げの9割を占めるのがエンタープライズプランです。現在は、円決済にしか対応していない有料版ですが、ドル決済を受け入れるためにカリフォルニアに支社を登記。今後は、国内外のユーザーに向けてこのエンタープライズの改善・強化に注力していく予定です。

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