登山者コミュニティの「YAMAP」が、アウトドア用品のレビューアプリ「YAMAP Gears」と独自保険商品をリリース

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福岡に本拠を置くセフリが提供する、登山者向けのオンライン・コミュニティ「YAMAP」は23日、登山者やアウトドアに出かける人を対象にした保険「YAMAP アウトドア保険」を発売開始した。

警察庁の発表によれば、平成26年(2014年)の山岳遭難の状況は、発生件数2,293件で遭難者数2,794人と統計史上最多。捜索費用にかかるコストは地元の地方自治体が負担するケースも多いことから、東京からの登山客が多い、日本アルプスのお膝元などでは、、万一の場合の捜索費用を登山者に負担させる条例の制定を始めているという。海外渡航時の保険加入や、クレジットカード付帯保険の自動適用が一般化しつつあるのとは対照的に、海外旅行よりもリスクのある登山で保険に加入するケースは、まだまだ少ないのだという。

「YAMAPアウトドア保険」は、YAMAP とまごころ少額短期保険が共同開発した保険商品で、再保険をフランスの国営企業であるフランス再保険公庫が引き受けている。生命保険のリスク細分化商品であるため、山登りやアウトドアに出かけているとき以外の、日常のケガや地震、津波、災害などの被害にも適用される。日本国内の事故に適用され、この種の保険にありがちな、登山ガイドが加入できない、雪山登山には適用されない、などの例外条件が無く、ウェブで申込をした次の日の深夜0時から保険が適用される手軽さが最大の売りだ。補償内容によって、保険はメニューが3タイプ、月契約と年契約が提供されている。

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また、これに先立ち、7月17日には、以前からセフリの春山慶彦氏が公言していた、アウトドア用品のレビューアプリ「YAMAP Gears(ヤマップ ギアーズ)」が iOS 向けにリリースされた。アプリからはアウトドア用品販売サイトへの誘導がなされているほか、アウトドア用品それぞれが、YAMAP 上で各ユーザが記録している過去の登山時の装備データとも紐づくようになっている。今後は、登山道具を使ってみてのユーザの感想や、各社のメディアの記事などとも連携させていく予定だ。

「YAMAP Gears」は iOS で利用でき、現在 Android 版を開発中。SEO の観点から、モバイル向けのウェブ ・インタフェースもあわせて開発を進めるとしている。

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