デジタルネイティブが作ったアプリ「ViMET(ビメット)」は、動画ビジネスをディスラプトできるか?

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2015.8.26

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(左から)エメットクリエーション代表取締役社長の柳本創氏、代表取締役CEOの大塚淳史氏

東京に拠点を置くエメットクリエーションは26日、人気のある動画をひっきりなしに楽しむことができるモバイルアプリ「ViMET(ビメット)」をリリースした。iTunes AppStore からダウンロードすることができる。

モバイルブロードバンドが一般化した今、仕事の合間や移動時間など日常生活の隙間に、スマートフォンで動画を楽しむ人は増えている。中でも人気があるのは、映画やドラマのような集中して視聴する必要のあるコンテンツではなく、何も考えなくてよい数十秒程度のバラエティ性に富んだものだ。しかし実際には、動画を見ている時間2割に対して、動画を探している時間8割と、視聴よりも検索に時間を費やしているユーザがほとんどなのだという。

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ViMET の再生画面

エメットクリエーションでは YouTube の API から YouTube 動画を取得し、ViMET の他ユーザの視聴履歴との協調フィルタリング、ユーザ自らの視聴履歴に基づく深層学習に基づいて、ユーザが好むような動画を連続して再生し続けるしくみを開発した。視聴したユーザが再生中の動画に興味を持てば「いいね」の意味でハートボタンをクリック、興味が持てなければ、その再生を放置することで深層学習エンジンがユーザの好みを学習していく。ニュースキュレーション・アプリ「グノシー」の動画版のような形を目指すのだそうだ。

今年の3月にオープンベータ版としてリリースし、身近な人々に使ってもらいながらチューニングを続けてきました。そうすると、当初4分間程度だった1セッションあたりの平均滞在時間が、27分間にまで劇的に改善されました。ユーザの特性はわかりませんが、就寝前の利用が圧倒的に多いようです。

27分間という数字は、ニュースキュレーション・アプリの5分などと比べても非常に高い数字です。ユーザは平均して週に2回、月に8回程度(月間約4時間)は ViMET を使ってくれていることがわかっており、それだけメディアとしての価値が高いと言えると思います。今後は、自分の興味のある動画を集めたチャンネル「MyViMET」などの機能も次版で追加していきたいと考えています。(CEO 大塚淳史氏)

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エメットクリエーション提供。国内利用者数は、ニールセンの調査による。

エメットクリエーションの説明では、ビデオの尺が短く、パーソナライズができるサービスのカテゴリは、世界的に見ても他に類似サービスが無くブルーオーシャンなのだそうだ(上図参照)。今後は Android 版アプリの開発にも着手し、モバイルで動画を楽しむユーザのさらなる取り込みを狙う。

エメットクリエーションは2014年、Twitter フォロワー数4万人以上を誇る柳本創氏(代表取締役社長)と電通OBの大塚淳史氏(代表取締役CEO)によって設立された。2014年11月には、インテル日本法人の元社長である傳田信行氏をはじめとする複数のエンジェル投資家から約2,000万円を資金調達。加えて、2015年5月には、エンジェル投資家から追加で2,000万円を資金調達している。

<参考文献>

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