メッセージングサービスの競争が激化する中、Facebook メッセンジャーが描くビジョンとは?

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<ピックアップ>One Year After Facebook’s Messenger Split, It’s Time to Grow a Business

2014年2月にWhatsAppを190億ドルで買収し、約1年前にはPayPalからデビッド・マーカス氏をメッセンジャー部門にスカウトしたFacebook。メッセージングプラットフォームの強化に余念が無い様子が伺える。

世界的にもメッセージングサービスの競争が激化する中、Facebookメッセンジャーは今後どのような道を辿るのだろうか。Facebookのこれまでの戦略とビジョンについて、re/codeが記している

昨年以来これまでメッセンジャーはインパクトのある機能を追加してきた。ビデオコールの追加(日本でも今年5月に可能に)や個人間送金など(当面アメリカのみ)、積極的に新機能をローンチ。こうしてユーザーを引きつけていった結果、現在のアクティブユーザーは7億であり、世界ではWhatsApp(こちらもFacebookが所有している)に次ぐ数だ。

とはいえre/codeは、Facebook Messengerのユーザーベースは7億と巨大な数ではあるものの、Facebook全体の15億人のユーザー数のまだ半分であり、つまりその潜在的な力は残っていると指摘する。では、今後の戦略とはいかなるものか。

まず、Facebookのアカウントを持っていない人でもメッセンジャーに登録できるようにするだろうとre/codeは指摘する。メッセンジャーの新規ユーザーを増やす上ではもっともシンプルな方策だろう。また、メッセンジャーをFacebookのサイトから切り離してスタンドアローンのプロダクトにする上でも賢明な選択だ。

またコマースに関連した機能を追加していくだろうと同記事は述べる。ライドシェアリング、ショッピング、決済など、すでに個人間送金機能も米国では追加されているが、こうしたコマース関連の機能を増やすことで、よりお金のやりとりが増え、それはシンプルにメッセンジャーの収益にもつながっていくだろう。

メッセンジャー自身が一つの事業として確立されるまで、Facebookの攻めの勢いはまだまだ続きそうだ。

via. re/code

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