日本交通がインドのレンタカーサービス「My Taxi」に50万米ドルを出資

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Taxi on Flickr

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運転手付きのオンライン・レンタカープラットフォームのMy Taxi India(以下、MTI)がプレシリーズAの資金調達ラウンドで50万米ドルを日本交通から獲得しました。資金はインドの新しい都市へのサービス拡大に使われるとのこと。

記事によるとインドのカーレンタルは現在90億米ドル市場と言われるまでに成長している分野なのだそうです。まさにエマージング。

My Taxi Indiaの創業は2012年。サービスの説明を読む限りいわゆるハイヤーに近い業態のようで、企業向けと一般消費者向けの両方にサービスを展開しております。シティーツアーなどの用途に4000台のタクシーが用意され、102の都市でサービス利用が可能ということです。

ところで、今回出資にあたった日本交通の代表取締役、川鍋一朗氏はこのようなコメントを発表しております。

「長らくの間、タクシーやリムジンといったサービスは多くの顧客にとって移動手段のひとつに過ぎませんでした。私たちは彼らのタクシー体験を単なる移動以上の「印象に残るひととき」に昇華させることで、多くの顧客の心を掴んできたのです。この極上の日本的な「おもてなし」による乗車体験を世界に拡大させていきたいと考えております」

記事ではなぜ日本交通がインドのハイヤーサービスに出資したのか、細かいところには触れられておりませんでしたが、もちろん、このインド市場は地球上で最も投資家たちの熱い視線が注がれる地域でもあります。

資金の集まり具合だけみると、例えばこのユニコーン企業(10億ドル以上評価額)上位22社のリストのトップはインド拠点のコマースサービスFlipkart。割合でも米国、中国に次いで3番目の位置につけていたりします。

当然、激戦区ですから同様のサービスもあります。記事で競合として挙げられているのはやはり運転手付きレンタカーサービスのCarzonrentで、インド20都市に8000台を展開、1日の配車回数は2万回ということだそうです。その他にも1100万ドルを調達した米国起業家設立のZoomcarというものもあるそうです。

そして移動というカテゴリだけで言えばもちろんUberもあります。こっちは強烈で月次で40%成長中、今後半年程度で毎日100万回利用を狙う、という報道があったばかりでした。

参考記事

インドという成長市場で日本のおもてなしがグローバル勢力にどう影響するのか、そういう視点でみても興味深いところです。

【via e27】 @E27sg
【原文】

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