ドローンコンピュータビジョン「Percepto」が100万ドルを調達、Richard Parsons氏とMark Cuban氏がラウンドに参加

by Jordan Novet Jordan Novet on 2015.8.20

Above: From left, Percepto's Raviv Raz, Dor Abuhasira, and Sagi Blonder. Image Credit: Percepto
左より、PerceptoのRaviv Raz, Dor Abuhasira, Sagi Blonder. Image Credit: Percepto

ハードウェアや障害物回避といった、コンピュータービジョンプロセスを操作するためにドローンが使用するソフトウェアを開発しているイスラエルのスタートアップ「Percepto」が、シードラウンドにおいて、一部の投資家から100万米ドルの資金提供を受けたことを本日発表した(編集部注:原文掲載8月11日)。

この資金調達ラウンドをリードしたのは、大手メディアTime Warnerの元CEOであったRichard Parsons氏だった。資産家のMark Cuban氏と中国のエンジェル投資家Xu Xiaoping氏もこのラウンドに参加したほか、Elevator Fund、Emergeも名を連ねた。今回の調達は、Perceptoが10万米ドルをIndiegogoのキャンペーンで調達してから数か月後のことである。

当時、このスタートアップの発したメッセージは、誰であれPerceptoの「小型ブラックボックス (Nvidia Tegra K1 GPUとカメラを備える)」をドローンに搭載し、ボックス内で実行されるコンピュータビジョンの力を借りて面白いことができるよ、というものだった。しかし今では、Perceptoはこの技術の商用利用を目指している。

「これこそ、商用のドローン市場において欠けている部分だとわかったのです。これは、まだ軍事用にしか存在しません」と、Perceptoの共同設立者兼社長のDor Abuhasira氏はインタビューの中でVentureBeatに対して述べた。

もちろん、ドローンの中には実際にコンピュータビジョン技術を搭載しているものもある。しかし、Perceptoは一般的なドローンのインテリジェンスを向上させて、例えば自動車が動くのに合わせて追跡・撮影したり、ユーザーが行くところに先回りして飛んで行ったり、 スケートボードをしているかっこいい姿を撮るためにその人の周りを360度回転したりできるようにしたいという。

また、Andreessen Horowitzが支援するSkydio(ソフトウェアのみに注力)やY Combinatorが支援するVertical(ハードウェアにカメラが付属しない)など、ドローンのコンピュータビジョン関係のスタートアップは他にもある。

Above: The Percepto unit is the black box mounted on the right on the underside of this DJI Phantom drone. Image Credit: Percepto
DJI Phantom ドローンの下に装着されている黒いボックスがPerceptoの装置 Image Credit: Percepto

しかし、Perceptoには素晴らしいオリジナルのストーリーがある。Abuhasira氏と設立者仲間であるRaviv Raz氏がオーストリアでのスノーボード旅行から帰ってドローンのクオリティの低さに愕然としたのち、この種の技術を作らなくてはいけないと実感した。それ以降、多くの人がPerceptoのアプローチに興味を示し、Indiegogoキャンペーンを支援した。今年後半にはオープンソースのライセンス方式でソフトウェアを無料で利用できるようになるなど、Perceptoは開発者にとってさらに魅力的となるだろう。

「こうしたシステムを使うことに興味をもってアプローチしてきたのが、大手企業だったことにとても驚きました」とAbuhasira氏は述べた。こういった企業は、オープンソースコードを調べ、それに基づいて自身のプロダクトを構築したのちに、ハードウェアを含むフルパッケージを導入することが考えられる。

PerceptoのSDKを使えば、ドローンを動かす新たなアプリケーションを開発するのにかかる時間の70%を節約できると、Abuhasira氏は述べた。さらに、「SDKを通じて当社が商用ドローンとコンピュータビジョンの商用部分における標準的なプラットフォームになることに役立つ」可能性があるという。それこそ、まさに同社の目標なのだ。

Perceptoは、昨年創業し、拠点があるのはイスラエルのテルアビブ。このスタートアップの従業員数は7人。最新の資金調達でその数は半年以内で12以上になるとみられる。

同スタートアップのシードラウンドに関する詳細については、ブログ記事を参照して欲しい。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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