スマイルワークスが4.5億円の資金調達を実施、クラウド会計・給与計算・販売管理を行う中小企業向けERM「ClearWorks」を強化

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企業向けSaaS、クラウド型アプリケーションサービス事業を展開するスマイルワークスが、グロービス・キャピタル・パートナーズ、大和企業投資、DBJ キャピタル、みずほキャピタルの運営するファンド等を引受先とする第三者割当増資などにより、総額 4.5 億円の資金調達を実施した。

スマイルワークスは、オンラインデータストレージ「SECURE FOLDER」、Web会議システム「NET FORUM」、ウェブサイト作成ツールの「SmileCMS」など、様々なサービスを提供している。中でも、今回の資金調達により、会計・給与・販売仕入管理などの統合業務システムサービス「ClearWorks」を強化する。

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マイナンバー制度や電子帳簿保存法等の電子政府化に向けた流れを受けて、ToB領域におけるクラウドサービスの動きが激しくなっている。ローカル環境でマイナンバー制度に対応するには、セキュリティにかなり気を配る必要が出てくるため、クラウドでデータを暗号化して管理するように変わっていくことが予想されるからだ。

会計、給与計算、請求書など、これまで土台としてきた領域から近接する領域へと拡大し始めている。「ClearWorks」は、最初から会計・給与・販売仕入管理など統合して機能を提供してきた点が、他のB向けクラウドサービスたちとは異なる。スマイルワークス代表取締役の坂本 恒之氏は、

坂本氏「最初から「ClearWorks」は中小企業に向けて、統合して機能を提供するために開発してきました。そのため、組織で業務をやっていく上で必要な、権限管理も細かくできる仕組みになっています。

100人を超える組織でも使いやすいよう、部門単位での管理や、プロジェクト単位での収支管理にも対応しています。こうした設計は、機能を増やしていくサービスの作り方では難しいと考えています。」

と、「ClearWorks」の強みについて語った。「ClearWorks」には、経営診断機能も備わっており、金融機関の融資審査と同じ指標を用いて、自社の決算データを分析することで自社が金融機関から融資を受けられる可能性はどの程度あるのかがわかるようになっているという特徴もある。

スマイルワークスは「ClearWorks」に加えて、クラウド型ストレージ「SECURE FOLDER」による支援サービス「マイナンバークラウドパック」などの新たなサービス開発に向けてもエンジニア機能を強化する方針だ。

「ClearWorks」の導入企業数10万社を目指しているという。今年は、バックオフィス業務関連のサービスにおける変化の激しい1年となっている。領域が融け合っているバックオフィス領域において、スマイルワークスはどのように勝負を仕掛けていくのか、興味深い。

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