Googleの新ロゴはチームワークの賜物だった

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ピックアップEvolving the Google Identity

Googleが新ロゴを発表したやいなや、ツイッターユーザーから傾いた「e」はハイネケンのコピーだと非難されたりもしていますが、個人的にはよりGoogleの自由さ、遊び心が感じられる素敵なロゴだなと感じています。

昨年にはマテリアルデザインをローンチするなど、スクリーンやデバイスの大きさ、種類が多様化するなかでデザインを重視する姿勢を見せるGoogleだからこそ、今回ロゴの変更を決断したこともよく理解できます。

さらに、今回のGoogleの新ロゴ制作に関してどのようなデザインプロセスがあり、また誰がその過程に関わったのかを理解するには、Google Designの「Evolving the Google Identity」がとても参考になります。特に参考になったのは次のような点。

  • 最初に解決するべき課題を明確にする:まず、今回の新ロゴのデザインプロセスはGoogleに在籍するデザイナーたちによる、 ニューヨークでの1週間のデザイン合宿から始まったとのこと。そこで「ロゴを表示する場所の大きさにかかわらず、ロゴのもつ感覚をきちんと伝えられるよう にする」「毎日Googleを利用する人に対して一貫性を提供する」など4つの解決するべき課題が明確にされたとのこと。最初に課題を明確にすることで、 デザインプロセスがぶれないようにするわけですね。
  • 他部署とも積極的に考えを共有する:そのデザインが本当に実行可能なのかどうかはデザイナーだけでは判断ができません。なので、エ ンジニア、リサーチ、プロダクト、マーケティングといった他部署のチームとも考えを共有しながら「実行可能なデザイン」が練られていったとのこと。また数 多くのプロダクトがあるGoogleだからこそ、こうした他部署との連携が重要になります。
  • サイズを軽くすることで、より世界に展開されるロゴへ:ロゴのビジュアルデザインが決定した後、エンジニアチームはベースとなるア セットにピクセル単位で完璧に設計されたSVGを使って、何千ものベクターベースのロゴをつくり、様々なサイズ、色、背景に適用するようにしたそうです。 これによって、フルカラーのロゴは従来のロゴのサイズよりも大幅に軽くなりました。世界中で使われるプロダクトを追求するGoogleにとって、この意味 はとても大きいはずです。

「新しいアイデンティティの実現には、全社の様々な職務に就いている何百人ものGoogle社員による共同作業と懸命な仕事が必要でした。ピク セル一つ一つに落とし込むまでシステムを構築し、実行することができたのは彼らのおかげです。」とこの記事は締めくくられています。今回の新ロゴの実現は まさにチームワークの賜物であることが感じられる記事でした。

Via Google Design

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