専門性の高いエキスパートだけを集めたクラウドソーシング相談サービス「Bizlink」がローンチ

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Bizlink

株式会社Growtherは9月25日、専門家にビジネス上の課題をチャット相談できる新サービス「Bizlink」のベータ版をリリースしたと発表した。

Bizlinkは、経営やマーケティングなどの課題に対して、専門家とBizlinkを通じてクラウド上で見つけ、チャット相談が行える。また、チャットを通じてやりとりした専門家に対して、相談だけでなく一定期間の業務委託契約を通じて課題解決を図るExpert Bizlinkというサービスを提供する、専門家のマッチングサイトだ。

これまでのクラウドソーシング系サービスでは、登録された専門家の一覧をもとに、依頼者自身が相談者のスキルやレーティングなどをもとに探しださなければいけなかったが、Bizlinkは従来の応募制ではなく悩みに合った最適なエキスパートを独自のアルゴリズムや選定基準などに則って抽出し、候補者を3名までレコメンドする。ベータ版ではチャットの相談は無料のため、チャットを通じて悩みを浮き彫りにしていくことができる。

オンラインでの相談だけでなく課題解決のために業務委託まで依頼することができるのも特徴的だ。依頼者と相談を受けるエキスパートそれぞれにBizlinkが仲介し、課題解決のためのファシリテーションを行うといった、経営顧問の紹介事業に近い取り組みを行うことができる。

「応募型のクラウドソーシングでは、依頼者と相談されるエキスパートとのミスマッチングが起きやすい。そこのマッチングの精度を高めることで、互いにとってより良い関係を結べる場をつくりたいと考えた」と、Bizlinkを運営する株式会社Growther代表取締役社長の姜大成氏は話す。

Bizlinkでは、まずはマーケティングに特化した形で、集客や売上向上を目的としたブランディング、広告運用、EC、アプリ開発などの企画ディレクションを依頼すことができる。また、エキスパート側のクオリティを担保するために完全招待制を採用し、個人としての実績や周囲からの評判の高い人材をリストアップ。また、掲載に至るまでにBizlinK側とも面談を行うプロセスを踏むことで、よりエキスパートの人となりを理解し、マッチングの精度を高める。ビジネスモデルは、マッチングを通じて業務委託契約が結ばれた際に、Bizlinkとして仲介をし、手数料を取る仕組みだ。

「3名のレコメンドの際にも、本名などは分からず、スキルなどのプロフィールの一部を閲覧できるようになっています。これまでに、すでに仮説検証を実証するために150名のエキスパートに登録いただき、100社ほどに依頼をいただきました。よりクオリティその結果多くの契約実績を達成し、ビジネスモデルの検証もできたのため、今回のローンチを通じて本格的な運用を始めようと考えました」(姜氏)

例えば、マーケティング運用やプロダクト開発機能を自社で持たずパートナーに外注していた体制を、自社運用するためにインハウス化を図るためのノウハウ化をBizlinkを通じてサポートする、といったことや地方の自治体や中小企業のウェブ展開をサポートしたりする、といった内容などが今後考えられる。

クラウドソーシング系サービスながら、独特なエキスパートコミュニティを作りながら、課題解決を促進していくBizlink。これまでのクラウドソーシング系サービスではオープンなプラットフォームでは価格のダンピングやスキルと依頼内容のミスマッチングなどが問題視されていたが、このBizlinkではエキスパート側を絞り、かつ、最適なマッチングを図るために運営側が働きかけている。精度高いマッチングを通じて依頼者が満足すれば、プラットフォームとしての評価もあがり、利用者のコンバージョン率も高まっていく。エキスパート側としても、Bizlinkを通じて定期的な仕事の依頼が舞い込んだり、Bizlinkに登録されているということがゆくゆくはブランドとして高めることができるかもしれない。

今後は、営業基盤を固めながら代理店との連携強化を図り、依頼者の課題解決のためのマッチングを促進していく。また、バックオフィス系のクラウドソーシングとの連携を通じた幅広い課題解決のためのサービスを提供していくという。

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