画像キャプチャGyazoのエンタープライズ版 Gyazo Teams、導入企業が300社を越え、MAUは1000万を突破

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画像キャプチャで日本発で世界を目指し事業を展開しているGyazo。6月にエンタープライズ版の「Gyazo Teams」もリリースしており、エンタープライズ版リリースから数ヶ月たち、好調だという話を伺った。

Gyazo Teamsは、これまで無料版、もしくは個人の有料版のNinjaを展開していたが、6月にエンタープライズ版をリリースした。Gyazoのそれまでのユーザでも企業内での利用が多く、エンタープライズの需要は多かったという。以前からGyazoはGithub上にオープンソース版を展開し、それをもとに企業ではオンプレ版を導入していていたという。そうした企業のニーズや、高いセキュリティサービス、自由なカスタマイズなどが求められていると考え、今回のGyazo Teamsのリリースとなった。

すでにトライアルで300社以上もの企業から利用の要望があり、一部の企業では社内向けに本格的に使っているという。300社以上もの利用のうち、8割が海外企業というのもGyazoらしい。

「国内の企業の事例では、オープンソースのオンプレ版を含めて多くの企業に使ってもらっています。例えば、クックパッド、ピクシブ、ミクシィ、DeNA、カヤック、LINE、GMOペパボ、ドワンゴ、ラクスル、NTTデータ、アイスタイル、freeeなどです。国内企業に対して現在積極的にヒアリングや利用状況を調べており、サービスとしての精度を向上させようと思っています」(洛西氏)

今後の狙いとして、BtB向けのクラウドへ力をいれていく、と洛西氏は話す。例えば、Slack、hipchat、Githubとの連携など増やしていくという。

「複数のビジネスツールをどうにか統合できないかと考えています。GyazoがSlackにカンタンに投げられたり、GithubにたまったGyazoの画像を簡単に検索できるような仕組みを導入していきたいです」(洛西氏)

すでに、Gyazo.comは、6月に月間アクティブユーザーが1000万人を超えており、北米、欧州を中心とする海外で利用者数が増加している。今後は、有料化への転換を軸にサービス開発を強化していくという。

また、Gyazo Teamsと同時にリリースした検索機能「IvySearch(アイビー・サーチ)」は、もともとCTOに就任した増井氏による「いもづるビジョン」が開発のきっかけだ。従来の画像検索ではネームやタグ、フォルダによる探し方ではなく、場所や時、時間といった画像に紐付いた関連情報を思い出すことで情報を引き出す、という手法をもとに、自身が探したい画像を連想的にたどることで画像やデータを探しだす機能だ。

「URLやウェブサイトのタイトル、キャプチャの日付などをメタデータとして集めることで、類似しているものを自動的にグルーピングすることで、簡単に画像の整理もできます。Gyazo.com上でキャプチャするだけで、その瞬間にキャプチャした画像の文書のタイトルやURLなどが自動で収集され、画像に関係付けられるという仕組みです」(洛西氏)

Gyazoは、こうしたメタデータを収集しすることで、従来とは違った検索アルゴリズムの構築を目指していくという。メタデータを充実させることで、自分自身がかつて覚えていたけど忘れていた情報をうまく探しだすサービスへと昇華させていく。

「メタデータをもとにすることで、フォルダ分けもタグ付けも必要なく、連想型で情報を引っ張りだす新しい情報検索のあり方を実現していきたいと考えています」(洛西氏)

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