サムライインキュベートが月例のクローズド・ピッチイベント「Samurai Startup Day」をスタート、3年間でスタートアップ300社に出資へ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2015.9.7

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サムライインキュベートは7日、シード・スタートアップを対象としたクローズド・ピッチイベント「Samurai Startup Day(SSD)」を、今後月に一回のペースで開催することを発表した。日本内外からシード資金調達を求める起業家を募り、スタートアップ発掘のスピードアップを目指す。

サムライインキュベートでは、これまでもスタートアップ向けにシードラウンドでの出資を実施してきたが、SSD の定例運用により、ディールソースを効率化し、投資判断までのデューデリジェンスの時間を短縮したい考えだ。クローズドなイベントと書いた通り、SSD にはピッチをするスタートアップ以外には、サムライインキュベートの関係者しか参加しないので、起業家はサービスのローンチまで一般公表を避けたいビジネスモデルについても言及しやすいし、ステルス・スタートアップであっても安心してピッチをすることが可能になる。

SSD に臨むにあたり、エントリする起業家はスタートアップを日本登記とするか、サムライインキュベートの拠点があるイスラエル登記とするかを選ぶことができる。投資判断を通過した場合、日本登記のスタートアップには450万円(バリュエーション3,000万円に対して15%)、イスラエル登記のスタートアップには10万ドル(バリュエーション100万ドルに対して10%)が出資される。当面は、今年初めに組成された「Samurai Incubate Fund 5号投資事業有限責任組合」からの出資となる見込みだ。なお、出資条件に、サムライインキュベートの拠点である東京・天王洲の Samurai Startup Island(SSI)や、テルアビブの Samurai House in Israel の入居は条件とはならないため、全世界どこに拠点を置くスタートアップでも申込が可能だ。

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先日パイロット的に開催された、Samurai Startup Day in Summer の様子(サムライインキュベート提供)

サムライインキュベートのシニアアソシエイトを務める矢澤麻里子氏によれば、SSD を通じて今後3年間で300社のスタートアップに投資していきたいとのことなので、月に8社程度に投資を実施する計算だ。サムライインキュベートでは、起業家から打診を受けて実際に出資に至るケースの比率は1割程度ということなので、単純に確率論で言えば、SSD で毎月80社のピッチをレビューする必要がある。当初からこの数字を達成するのは難しいので、まずは SSD 一回につき20社程度ずつに参加してもらうところから始めたい、としている。同社はこれまでに、日本で83社、イスラエルで16社、アメリカで1社の合計100社に出資しており、今後3年間でSSD を通じて300社、2020年までにはポートフォリオの合計を522社にまで増やしたいとしている。

ところで、サムライインキュベートには代表の榊原健太郎氏をはじめ8人の役員や社員が在籍しているが、分野が多岐に渡るスタートアップの評価をこのスピードで実施し、増えゆくポートフォリオのスタートアップに手厚いハンズオン支援を提供し続けるのは、かなりハードであるのは事実だろう。この点については、サムライインキュベートがこれまでに出資したスタートアップの創業者ら150人以上を「サムライファミリーメンター」と位置づけ、先輩起業家が後輩起業家を育てる体制を整えることによって解決しようとしているようだ。

SSD は原則として毎月第3水曜日か木曜日に SSI で開催され、必要に応じて、Samurai House in Israel とライブでつないで実施するとのこと。このプログラムへのエントリは、常時このページから受け付けている。

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