米中古服サイト「ThredUP」 が8100万ドルを調達、競争が高まる業界で事業拡大を目指す

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<ピックアップ> WITH NEW FUNDING ROUND, THREDUP PLANS TO DOUBLE DOWN ON OVERSTUFFED CLOSETS EVERYWHERE

日本では展開していないためその存在を知らない方も多いかもしれないが、サンフランシスコに拠点を構える中古服売買サイト「ThredUP」が事業を拡大している。ThredUPは9月10日、Goldman Sachsの主導による8100万ドルの資金調達ラウンドを終えたことを発表。これまでの調達額の合計は1億2500万ドルに達する。

Fast Companyのこれまでの同スタートアップの道のりを振り返る記事が興味深い。もともと、ThredUPのスタートは6年前にさかのぼる。転換期を迎えたのは2012年。それまでは中古の子供服を親同士が交換するサイトだったそうだが、ファウンダーのJames Reinhart氏は3年前にある実験をする。一部の顧客に対して大きな袋を送り「いらない洋服を詰めて送ってほしい」と依頼したのだ。

この実験をやってみた結果、期待していたよりもずっと多くの、100人中70人が中古服を送り返してくれる結果となり、彼はここにこそチャンスが眠っていると自覚する。その翌週に、彼はThredUPを大きな倉庫に移動。以降、男性・女性・子供向けの中古服サイトとして急速な拡大を遂げていった。

とはいえ、ここ数年アメリカにおいてこの業界は熾烈な競争が繰り広げられてきた。大きな競合であったTwiceは2300万ドル調達したのち、十分な顧客を獲得できず、eBayに売却される。Re/codeの記事によれば、個人間中古品マーケットプレイスのShop Hersは競合の Tradesy への売却に向けて話が進められているとのこと。そのほか、Poshmark、Threadflip、The RealRealなどの競合も存在する。

約1万平方メートルと1万4000平方メートルもある二つの大型倉庫で、毎月100万点ものアイテムを処理しているというThreadUP。新たに二つの倉庫を開設し、さらに1000名の従業員を採用し、2016年年末までにはこれまでの2倍のアイテム数を処理することを目指しているという。

激しい競争の中、ThreadUPは新たな資金をもとに彼らの事業が拡大可能であることを証明すべく突き進んでいる。

via. Fast Company

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