Alibaba(阿里巴巴)がインドのモバイル決済大手 Paytm に6億8000万米ドル規模の戦略的投資、評価額は40億米ドルに

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中国の大手eコマース企業Alibabaは火曜日、モバイル決済・eコマース業界におけるインド最大手のPaytmに対する戦略的投資を発表した(編集部注:原文掲載9月29日)。金額は公表されていないものの、複数のレポートによると6億~7億米ドルだとされている(詳細はこちらこちらから)。もしこれが本当であれば、Paytmの評価額は40億米ドルまで上がり、インドで最も価値のあるスタートアップの1社となるだろう。

今回の発表で明らかにされているように、Alibabaが新規投資家として参加している一方、Ant Financialは今年の2月にPaytmに初期投資を行っている。知らない人のために説明すると、Ant Financialはオンライン決済プロバイダでAlibaba Group Holdingsの子会社である。Paytmは最近、eウォレットユーザが1億人を超え、毎月7500万回以上の取り引きを行っていると述べた。これは驚異的な数字である。

これら数字を合算し、またこれまでの報道を見ると(実はこの交渉話の進展は相当長い間続いていた)、AlibabaとAnt FinancialはPaytmのそれぞれ20%を所有することとなる。これは、中国のeコマース最大手とモバイル決済最大手が、インドのeコマース最大手企業の40%を所有することを意味する。インドと中国が予測可能な未来において、成長面で最もホットな市場であることを考え合わせると、グローバル市場の中で決して侮れない脅威となるのではないだろうか。

「新しい資本の投入で、Paytmはインドの活況あるモバイルコマースや決済エコシステムを発展させ、資本をマーケティング、技術開発、人材の発掘に活かすことが可能になるでしょう。今回の出資は、事業規模から見ても世界最大手のオンライン・モバイルコマース企業であるAlibabaが国際的にeコマースビジネスを継続して推し進めていく決意表明を示すものです」と共同声明で述べた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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