「初心者目線に立った学習ツールを作りたかった」日本人チームがプログラミング学習アプリをグローバルにローンチ

by Yuki Sato Yuki Sato on 2015.10.7

Pocket Programming
Pocket Programming

日本人2名のアプリ制作チーム「ffab0(ファブゼロ)」がスマホでRubyとRuby on Railsを学習できるアプリ「Pocket Programming」をローンチした。既に8月下旬に日本語版をローンチしており、今回10月1日にローンチした英語版でグローバルなマーケットを狙う。ffab0は、星野圭亮氏と北國悠人氏が設立したチーム。10月初頭まで3ヶ月間ベルリンを拠点に活動していたので、今回のアプリについて直接話を伺う機会があった。

「Pocket Programming」はAndroid向けのアプリで、RubyとRuby on Railsの初級学習者を対象に作られた学習ツールだ。4択のクイズ式になっており、1日10問で4週間分のボリュームになっている。1日ごとに正答率が表示され、間違った箇所は解説と共にポイントを振り返られるようになっている。北國氏いわく、このアプリは「まずチュートリアル動画とかで学習をスタートして “なんかプログラミングって楽しいな” って思った人が次にやってみるステップ、という位置付け」とのことで、メインの学習に対する補完的な役割として復習用に使うといった感じだろう。

「初心者目線に立ったアプリを作りたかった」

このアプリはRubyとRuby on Railsの学習初心者に対象が絞られているが、初級者に対象を絞った理由について二人はこのように話してくれた。

星野:ぼくら二人とも、知識ゼロからプログラミングを勉強したんで初心者の気持ちはわかるんですけど、一つのことを説明するのに、2、3個英語のワードが出てきたりして。インスタンスとか、オブジェクトとか。その言葉自体がうまく飲み込めなくて、本質が分からなかったりとか。あと、チュートリアルを終えて、いざ自分でコードを書いたときにエラーが出たら、どう対処すればいいのかが分からないこともよくあるんです。

北國:ぼく、塾講師を昔やっていたんですごくわかるんですけど、教える人って教える側の立場をよくわかっていないといけないんですけど、エンジニアの業界ってやたら難しい言葉を使いたがる傾向にあるんです。だから初心者の人には障壁が高いんですよね。なので、もっと初心者目線に寄り添って、学習が嫌にならないようにしたいと思って作りました。

また、移動時間などの隙間時間を活用でき、立ちながらでもスマホで学習を振り返られることを重視した結果、4択式クイズのスマホアプリという形式になったようだ。

Pocket Programming
「Pocket Programming」の画面

他のプログラミング学習サービスとの連携も視野に

さて、今回は日本語版に続いて英語版をローンチし、グローバルにユーザーを広げることを目指している。英語版をローンチするにあたって特に意識した国やエリアなどがあったかどうかが気になったのだが、北國氏いわく「特定の国や地域は意識していません。まずは全世界の反応を見てから今後の戦略を考えたい」とのこと。また、オンラインのプログラミングの学習ツールは海外の方が競合が多いのではないかとも思うが、あくまでチュートリアル後の復習としての位置付けであることと、RubyとRuby on Railを対象にしているクイズ形式のアプリという点では、ユニークなポジションであると言う。

実際、他のプログラミング言語の学習ツールを開発する海外のチームから提携に関する問い合わせも既にあったそうで、今後は他のプログラミング言語やフォーマットで学習ツールを提供しているサービスといかに連携を進められるか模索していきたいとのこと。

Fab0の北國
ffab0の北國悠人氏(左、主にデザイン担当)と星野圭亮氏(右、主にプログラミング担当)と

現在はAndroid版のみの提供となるが、これはそもそもグローバルローンチを想定した上での選択だったという。だが、iOSユーザーが多い日本やアメリカ市場に向けて、今後はiOS版を作ることも検討中とのこと。また、昨今は最初からスマホアプリを作ることを目指してプログラミングの学習を始める人も多いという状況を踏まえて、SwiftやJavaといったスマホアプリの開発でよく使われる言語の学習アプリも作ることも検討しているそうだ。

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