アメリカの地方自治体が飲酒運転防止ためにUberと連携、飲んだ帰りはタダでUberが家まで送ってくれる

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image via. Flickr

<Pick Up> New Jersey town first in U.S. to use Uber to curb drunken driving

人口わずか45,000人のニュージャージー州イヴシャム・タウンシップは、飲酒運転の数が過去最多の記録に到達してしまいそうなのだとか。2015年のDUI(飲酒運転)による逮捕件数が250件。そこで、この地方自治体はUberとパートナーシップを組み、酔っぱい運転を阻止する施策を立てた。

定められた19のアルコール提供店舗で飲んだ人は、午後9時〜午前2時の間なら、誰でも帰りにUberに乗って無料で帰れるというもの。先週始まったばかりのこのプログラムは、地域のNPOなどから集まった寄付によって成り立っている。またUberだけでなく、BeMyDDというアプリでも同様に無料乗車できるとか。

すごく酔っぱらっていて運転もできない状態の人たちが対象。そのため、iPhoneでアプリをタップすればいいだけの簡単な操作は相性がいい。

と話すイヴシャムの市長。今年の9月には試験的にシャトルバスを走らせる試みも。トータル350人の市民にシャトルバスのサービスを提供したところ、平均飲酒運転件数は前月比で23件から65%減の8件にまで減った。Uberとの新しい取り組みに関しては、ひとまず2016年1月頭まで実施するとのこと。

Uberもまた、今回の取り組みの結果次第で他の街とも同様のパートナーシップを組むことを検討していく予定。根本的な解決じゃないと言えばその通り。でも、大都市と違って車がないと機能しない場所においては一つの手段なのかもしれない。

via. Reuters

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