旅行予約サイトの Expedia は今日（原文掲載日：米国太平洋標準時11月4日）、バケーションレンタル企業の HomeAway を39億ドルで買収することに合意したと発表した。この大規模な買収は、急速に成長するスタートアップ Airbnb の成長を裏付けるものだ。

HomeAway は、Airbnb に代わる バケーションレンタルサイトの VRBO を運営している。Expedia はより本格的なサービス体験を提供可能なテクノロジーの獲得に努めており、それは必然的に、ホテルに代わるものを提供しようとするものだ。

我々は急速に成長する1,000億ドルの宿泊市場に注目し、2年間にわたり、バケーションレンタル界の世界的リーダーである HomeAway との提携に向けて努力してきた。

HomeAway が我々のファミリーに加わることで、彼らの代表的なブランドが我々の旅行界におけるポートフォリオに加わることになり、これは次のロジカルなステップと言える。（Expedia 代表の Dara Khosrowshahi 氏）

先週、HomeAway は、バケーションレンタルの検索と予約ができる、モバイルフレンドリーなアプリを開発するスタートアップ Dwellable を買収している。

報道によれば、サンフランシスコを拠点とする Airbnb の企業価値は現在255億ドルとされている。Uber もそうだが、Airbnb は議論を巻き起こし、規制監視対象の真っ只中にある。しかし、Airbnb の事業規模については見逃すことはできない。ロイターが9月に報道したところでは、同社は今年、宿泊数にして8,000万件を取り扱うことが見込まれている。

言うまでもなく、オースティンを拠点とする HomeAway は Airbnb とは異なるが、Expedia は大きな企業であり、また黒字企業であるため、Expedia のサービスを改善し、Airbnb の利用が多い大都市圏での存在感を引き上げるために投資することが可能だ。

昨年、Airbnb は夜の宿泊以外の体験も提供するサービスを試験的に開始した。これが、ホテル、飛行機、自動車、そして船さえも予約できる Expedia の注意を引いたのかもしれない。大引け後の取引で、Expedia は株価を若干下げている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】