インドネシアの〝オートバイ版Uber〟Go-Jekのドライバーがジャカルタでデモ——Go-jek経営陣も反論

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今月初め、インドネシアで最も知名度があるオンデマンド移動手段のスタートアップ Go-Jek が、一部のドライバーが報道機関に訴えたことによりメディアを騒がせた。彼らは Go-Jek 経営陣がドライバーの報酬ルールを突然変更したことに不満を持ったのだ。

ドライバーのDika氏は、Viva News(リンク先はインドネシア語)に次のように述べた。

私たちは11月1日の日曜日に変更を知らされ、直後の月曜日(11月2日)に変更が実行されました。私たちの意見を述べる機会も与えられなかったのです。

ドライバーのOpe氏は、Kompas(リンク先はインドネシア語)に次のように語った。

走行距離1kmあたりの報酬が4,000インドネシアルピア(0.29米ドル)から3,000インドネシアルピア(0.21米ドル)にまで下げられました。

ストライキを起こすと脅しをかけたドライバーもいたが、大規模なストライキは起こっていないようだ。Go-Jek の設立者である Nadiem Makarim 氏が先週開催されたカンファレンス Tech in Asia Jakarta 2015 に登壇した際、報酬システムの変更に対して不満を持ち、ボイコットを扇動しようと企てているのはほんの一握りのドライバーであって、大半のドライバーは変更を受け入れており、普段通りの営業を行っていることを指摘した。

しかしながら今週末、ドライバーは Go-Jek 経営陣の決定に対する新たな不満をメディアに再び訴えた。Kompas によると、ヘルメット、ジャケット、その他の装備品のコストをカバーするという名目で各ドライバーの収入から4万インドネシアルピア(2.92米ドル)が差し引かれるということにドライバーは不満を覚えているという。

「こんなことは契約に含まれていない」とGo-Jekのドライバー Fitrijansjah Toisutta 氏は Kompas に語った。Fitrijansjah 氏によると、少なくとも200人のドライバーがGo-Jek本社と労働省の前でのデモを計画している。デモは11月16、18、20日に計画された。

本日(11月16日)、Go-Jek のオフィスにて小規模なデモが実際に行われたようだ。だが参加者は数百人ではなく、ほんの20~30人であった。報道によると、デモ参加者は非公開のミーティングのため本社の中に招かれたという。ミーティングの結末は未だ明らかにされていない。

Tech in Asia は Go-Jek に対してコメントを求めている。

2015年11月16日 午後3時15分更新:Go-Jek の経営側から Tech in Asia に対して、一部のドライバーから差し引いた4万インドネシアルピア(2.92米ドル)は、ヘルメット等に充てる費用ではないと伝えてきた。Go-Jekによると、差し引いた額は、スマートフォンの分割払い分を数日かけて徴収するところ、システムの誤作動で一括徴収した結果に起こったことだとしている。また、今回の差し引き分に関しては24時間前にドライバー達に伝えていたとしている。今朝の抗議に参加したドライバーは15名だったことと、既に騒ぎは収まったことも併せて伝えてきた。)

Go-Jek のドライバーが抱えている不満について皆さんの意見はどうだろうか? ドライバー側が好待遇を期待しすぎているのか、それともGo-Jek側がドライバーに対してかなりの好待遇を約束してしまったことや、ドライバーと上手く連携が取れていないことに問題があるだろうか?

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【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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