医師間の症例会議プラットフォームや電子お薬手帳など、医療カンファレンス「Health 2.0」のブース出展スタートアップ

by Yukari Mitsuhashi Yukari Mitsuhashi on 2015.11.11

11月4日と5日の2日間にわたって虎ノ門ヒルズで開催された、「Health 2.0」。日本での開催には500人を超える参加者が集まり、盛況に終わりました。さまざまな講演が繰り広げられた会場の隣には、ブースの展示スペースが設けられていました。ブースに立ち寄ることができたサービスなどについて、簡単にご紹介します。また、初日に行われたスタートアップピッチコンテストのレポートは、こちらの記事をご覧ください。

e-casebook

e-casebook

医師同士が、自らの経験や技術、情報などを共有し、学ぶことができる症例会議プラットフォーム。従来の共有方法は、医師がPCでDICOM(ダイコム)データをCD-ROMに焼き、相手の医師に郵送で送っていた。e-casebookが対象とするのは、医療従事者限定。各医師が作成したグループ、または学会単位などのクローズドな環境で使われることを想定している。臨床での工夫や成功事例などについて、ライブ中継をしながら議論したり、画像のポイントとなる箇所にオンラインで直接書き込むなど、医師間の教育や研究に活用することができる。すでに、大阪大学 大学院 先進心血管治療学寄附講座で導入されている。

BaseHealth

BaseHealth

患者の健康状態をWithingsやFitBitなどのウェアラブル、またサービス利用時に回答するアンケート、ラボにおける血液検査などのデータから、40種類を超える疾患になる現在および将来的なリスクを特定する包括的なソリューション。解析した結果に基づいて、効果的であろう薬なども洗い出す。BaseHealthの創業は7年前、スタンフォード大学のインキュベータープログラムに参加したことが始まり。最近、シリーズBの資金調達を行っている。APIを公開しており、再生医療を提供する「Vitalize.Me」などが活用している。

harmo(ハルモ)

harmo

ソニーが手がける、Suicaなどのように財布に入れて持ち歩けるカード型のお薬手帳。従来の紙のお薬手帳を置き換えて、カード1枚で薬の服用履歴を管理することができる。薬局の受付にある端末にカードをタッチすると、履歴が薬剤師や医師に伝わり、適切な薬の処方や調剤を受けることに役立つ。カードだけでも機能するが、専用スマホアプリをダウンロードすることで、家族の薬管理や飲み忘れ防止機能などを利用することもできる。harmoを通じて蓄積されたデータは、個人情報を含まない統計データとして自治体や研究機関、製薬会社などに提供される。

Grants4Apps

Grant4Apps

ドイツのバイエル薬品が展開するオープンイノベーションプログラム「Grants4Apps」。ドイツでの開催は4年目で、アクセラレーター的機能を提供している。バイエル薬品がライフサイエンスに関する3つの課題を提示する。それらに対して、最も革新的なデジタルヘルススタートアップ3組に、各1,000,000円が助成金として与えられる。課題は、健康状態の改善、医薬品の創薬から製造販売工程の改善など。モバイルアプリのみならず、ハードやソフトウェア、ウェアラブルなど幅広いサービスを対象とする。募集開始は公式サイトでこれから行われる。

Clintal

Clintal

患者に対して、その疾患や病状に応じて最適な名医を探せるサイト「Clintal」。診療科と疾患を選択するだけで、名医のリストを見ることができる。最近開始した名医の提案サービスでは、Webフォームから情報を入力することで名医を1週間ほどで提案。競合サービスにはこの提案に1ヶ月〜4ヶ月を要するものも少なくない。今後1年で、現在は首都圏が中心の名医を全国的に網羅していく予定。また、将来的にはアジア展開も視野に入れている。

healthServer

healthServer

利用者のその時々の健康状態に応じて、必要なビタミンを含む栄養ドリンクを自動生成する飲料サーバ「healthServer」。本体内蔵の生体センサや市販のウェアラブルデバイスなどを使って、生体信号を取得する。すごくたくさん歩いたようだから汗をかいているだろうなど、その時の状況に応じて、栄養学に基づいて生体状態に最適な栄養素を分析する。まずは、ビタミンの栄養ドリンクを皮切りに提供し、スポーツジムなどへの設置を念頭にプロジェクトが進んでいる。

COCOLOLO

COCOLOLO

スマホカメラに約30秒指を当てるだけでストレスなどのキモチをチェックするアプリ「COCOLOLO」。具体的には、血液の輝度変化をカメラでとらえ、心拍のゆらぎを検出。測定結果は、8タイプのキモチ(ストレス・リラックスの傾向、お疲れ具合など)がルーレット上になって表示される。その時々の状態に応じて、音楽やマッサージなど最適な癒しを提案する機能も。開発会社WINフロンティアが提供する「Lifescore」というストレスチェックサービスの解析ロジックを使用。専用センサと比較したところ、その精度は80%以上の高い相関を実現している。

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